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関所

 ブルーとソルフェ、アケミは城門の一キロメートルほど手前で別れた。街の南に向かう二人を見送った後、ブルーは門に向かって歩いていった。暑いのは間違いないが、日は陰り、僅かに風も吹いて、心地は悪くない。さて、久しぶりに一人だ、とブルーは思う。出発したときには、どこまで行っても孤独な一人旅を覚悟していたが、何の因果か道連れが増えて、一人が凄まじく心細い気持ちになる。


 段々と道がきれいになってきて、門前の行列にさしかかった。関所では、鎧を着た兵士数人が、長槍を持って周囲の警戒にあたっている。おそらく威嚇のためだろう。


 こんな子供だましでも、ブルーには抜群に効果があった。考えまいとしても「バレたら縛り首」という悪い想像が頭から離れない。脇の下から冷たい汗が流れる。行列は市民が五割、行商人が三割、残りがそれ以外といったところだった。中には傭兵らしき集団や、物乞いのような者もいて、さながら人間模様といった風情だった。


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