表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

58/87

僕らが旅に出る理由

「いたっ!痛いな!何すんだよ!」


「何するもかにするもないわい。こんなァが黙っとるからじゃないの。減るもんじゃなし、話してやれィや」


 渋々ブルーが顛末を話すと、アケミが泣き出した。


「ブルーくん、大変だったんだね」


 またか、とブルーはため息をつく。


「だってさ、好きな人と離ればなれなんて、辛いよ。寂しいよね」

好きな人、とはっきり言われて、ブルーはたじろいだ。


「兄さんがそんなに入れ込むような娘さんだったら、一度拝んでみたいものですね」


「どうもわしよりええ女らしいからのう。そらあ別嬪じゃろうて」ソルフェがにやにや笑いながら言う。


 別嬪どうこうより、お前はどこの馬の骨とも知れんような女じゃないか―。ブルーは思ったが、どんなひどい目に合うかわからないので口に出すのはやめた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ