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馬の尾で首を吊れ

 雨足が弱まって来たので、一行は出発した。


 二里ほど進むうちに、再び太陽が顔を見せ始めた。ずぶ濡れの集団は、甲羅を干しながら進んだ。途中で寄った川原で、一同は着替えをした。ソルフェだけは、ガーディンたちとの戦いで裾を破った黒いドレスしか持っていなかったので、アケミの装束を拝借した。ソルフェは着慣れない衣装に「窮屈じゃ」と不満そうだったが、サリー風の鬱金色をしたスカートに、ざっくり編んだ木綿の上衣を合わせたその姿は、サイズこそやや合っていないもののなかなか似合っていた。ソルフェとは対象的にガーディンとアケミは相変わらず機嫌がよく、ブライアンとカルロスは寡黙なままだった。  


 ギンズバーグまであともう少し、というところで夜になったので、街の光が見える丘で宿を取ることにした。


「久しぶりにこんな光景を見るよ」ブルーが感慨深げに呟く。「なにしろ五年ぶりだ」


「ところで、お二人はギンズバーグにはどういった用向きで?」ガーディンが尋ねた。


 愛想笑いを浮かべているブルーの頭を、ソルフェが叩いた。


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