表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/87

久しぶりの格闘

 十数分ほど経っただろうか、よろよろと帰ってくる四つの人影があった。雨と血と泥で、着物はずぶずぶになっていて、非常に悲惨な見てくれである。思わず駆け寄ろうとするブルーを、ソルフェが右手で制する。


「よう、どうじゃったかの」


「骨が折れましたよ。奴ら、ずいぶんしつこい。でも、俺たちも山賊の端くれですからね、なんとか追い払って――」


 ソルフェは居合で長刀を抜き、彼が話し終わる前に首をふっ飛ばした。雨の中、足元に転がってきた生首を見て、ブルーは腰を抜かした。


「ひえええええ!お、おい!ソルフェ!なにやってんだよ!気でも違ったのか!」


「クソ馬鹿たれ!よう見ィ!別人じゃ!」


 別人?足元の生首をよく見ると、歪んだ顔でわかりづらいが、ガーディンとは違う男のようだった。


「さっさと立て」ソルフェは促した。「さすがのわしでも、この状況で寝とるやつを守りおおせる自信はないわい」


 何も言わず立ち上がったブルーは、正面の三人を睨んだ。確かに、よく見れば一緒に旅している仲間とは背格好も微妙に違う。

 敵は後ずさって、再び雨の中に消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ