表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/87

夏の朝は朝なのに暑い

 翌朝も、強烈な陽が照りつけていた。いつの間にか寝込んでいたブルーは、跳ね起きた。荷物の入った鞄が気にかかったのである。夜のうちに、ガーディン一派が一切合切と一緒に消えているかもしれない!身体を起こしたブルーの目に、出発の準備をしている一行が見えた。


「兄さん、おはようございます」ガーディンが挨拶する。どうやら、思ったより義理堅い連中であるらしい。だが、いささか不用心だった、とブルーは反省した。いくら気のいい連中に見えたとしても、もとは山賊である。いつどのようなことが起こってもおかしくない。


「朝から精が出るのう。それと、昨夜は交代で番をしとってくれたらしいの。助かったわい」ソルフェがのんびりとした口調で言った。


「気付いてらっしゃったんですか。といっても、我々が逃げ出さないか、逆に見張ってたんでしょうけど」


「ふん」ソルフェが鼻で笑う。


「そりゃちと勘ぐりすぎじゃ。一応、わしはこんならを見込んでついて来てもろうとるんで。トンズラされでもした日にゃ、わしの眼力も鈍ったもんじゃ、と自嘲するだけのことよ」


「ソルフェちゃん、昨日はよく眠れた?」アケミがにこにこしながら尋ねる。


「おう、この通りじゃ。とっとと出発するぞ。雨にでも降られたらかなわん」


「この陽気なのにか?」ブルーが笑いながら言う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ