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どこからともなくやってきた少女が全員ぶっ殺す!俺の代わりに!  作者: 爆裂ムービングジャマイカ
第三章 さらば、俺の村~しばらく殺しはおあずけ~
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じいさん

「ええ場面じゃったのう。わしまで泣いてしまうところだったじゃないの」と、確かにこころもち赤い目をしたソルフェージュが言う。


「ところで、じいさんいうのは、こんなァの親父さんの親父さんか?」


「いや、僕の祖父はもう亡くなってるよ。ゆうべ話しただろ、エイプリルのじいさんだ」


「は?まだ生きとったんか」


「一応な。可愛がっていた孫娘がいなくなって、みるみる衰えていったけど。最近は僕の顔を見ても、僕だとわかっているのかいないのか、よくわからない」


 村はずれに、端材で建てたような粗末な小屋があった。


「うわあ、こりゃひどい」


「家族に疎まれているっていったろ、最近は特にひどい。こんな村のはずれに追いやって、飯と家政婦を一人充てがっているだけ。ま、村長も婿養子だし、なによりじいさん自身、実の娘にひどく嫌われてるようだから、仕方がないんだけど」


「ふーん、家族いうんもなかなかややこしいのう」


 家庭の話題は失言だったか、とブルーは身構えたが、思ったよりソルフェージュは動揺しておらず、胸をなでおろした。


「おーい、じいさん、いるかー」ブルーは扉をたたいた。


 がらり、と木戸が開き、老人が顔を出した。


「なんじゃ、ブルーか」どうやら、今日は調子がいいようだ。運が良かった、ブルーはホッとした。


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