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(二)-4

 必死に命乞いをする男は県令の下で身近な世話をするだけの下働きだ。県令やその仕事とはなんら関係ない。明治政府に雇われた者でも、民会に参加する代議士でもない。自分たちの手をかけるべき相手とはいえない。あくまでも自分たちの目標は県令だ。

 二見はそう考え、手を離した。下男は音をたてて床に落ちた。

 そして二見は厨房を出ようとした。その二見の脇を別の侍が壁際に向かう。

「おい、どうする気だ」

 二見が侍に尋ねる。侍は手にしていた刀をへたり込んでいる下男に突き刺した。

 二見は慌てて侍の肩を掴んだ。

「おい、何やってるんだ」


(続く)

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