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大統領は驚いた顔をしながら動揺を抑えるかのように王子に跪いた。これが王国での王族特に高位王族に対する礼儀だからだ。
「プリンスオブクレミア、ドニプロペトロウシク大公ティムールオブウクライナ王子殿下、ご機嫌麗しゅうございます。」
「ウクライナ大統領、ティモシェンコ、ウォルディミルユーリヴィチ挨拶ご苦労。演説楽しみにしている。」
「はっ。懸命を尽くします。」
「頼んだ。Слава України(ウクライナに栄光あれ)」
「героям слава,слава королівству(英雄に栄光あれ、王国に栄光あれ)」
大統領は立ち去っていった。そして演説を開始した。演説はとても良いものでウクライナ支援に否定的だった議員達もウクライナ支援を推進する様になった。大統領のアメリカ訪問は成功だった。
そして演説が終わった後大統領と王子は会った。
「王子殿下驚きましたぞ。私は聞いていなかったので。」
「はっはっはっはっは。これはサプライズだ。僕と大統領とで計画した。議員達はみんな僕がいたことを知っている。其方と其方の随行員だけだ。僕がいた事を知らないのは。」
「そうだったのですか。」
「それよりもっと笑え。元売れっ子コメディアンさん。」
「確かにコメディアンでしたが大統領になる前に一回最高議会議員を挟んでいるので前の英雄王か英雄大統領のように政治の素人ではありませんよ。」
「僕のひいひいお祖父様のことを言っているのか?第6代ウクライナ大統領で唯一国王と大統領を兼任したオレクサンドルリュウリクルークレオニードヴィチゼレンスキーもしくはリュウリク86世陛下」
「さようですが。経歴は少し似ているでしょう。」
「お前は王族ではない」
「そうですがコメディアンでしたよ。」
「そうだな。」
「殿下恐れながら時間です。」
「わかった。またな。勝利を祈っている。слава України(ウクライナに栄光あれ)」
「ありがとうございます。楽しかったですよ。героям слава,слава королівству(英雄に栄光あれ、王国に栄光あれ)」
僕たちは擁護して別れた。大統領は僕を息子みたいに可愛がってくれる。僕はそんな大統領がお気に入りだ。大統領はこの後ウクライナ王国に帰国するのだ。今日は楽しかったが僕にとってとっても疲れた日だった。明日は学校をまた休むが僕はまだ政府や軍の重役達との会談が残っていた。
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