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さくぶんちょう 2年 2組 大石 健太

作者: 氷天華

小学生の日記風に書いたお話です。こちらもなんでも許せる方向けのお話です。

〇月×日(金)

ぼくの、兄ちゃんが、三十八どのねつを出しました。なので、今日は、一人で学校まで行かないといけません。さみしいです。はやくなおってほしいです。



〇月×日(土)

兄ちゃんのねつが、下がってきました。三十七どになりました。ぼくの家では、ねつが出たら、おじやを作ります。お母さんのおじやは、おいしそうで、これで早くねつが下がるかなーと思いました。

 ぼくも、兄ちゃんのねつが下がるように、なにかしてあげたいと思いました。ぼくは、きのうのテレビで、『ねぎをくびにまくとかぜがなおる』と言っていたのを思い出しました。ぼくは、れいぞうこから、ねぎを出して、寝ている兄ちゃんの首にまきました。はやくなおってほしいです。



〇月×日(日)

 兄ちゃんのねつが、下がりました。兄ちゃんが元気になってくれてよかったです。明日からまた、兄ちゃんと学校に行けます。でも、ねぎをくびにまいたことは、「食べものをそんなふうにつかってはいけません」とお母さんに、おこられました。でも、ぼくは、兄ちゃんのねつは、ねぎのおかげでなおったと思います。今までねぎがにがてで、のこしたときもありました。これからは、がんばって食べてみようと思いました。



〇月×日(月)

 兄ちゃんのつぎは、ぼくがかぜをひきました。兄ちゃんと同じで、三十八どまで出ました。兄ちゃんのかぜがうつったのかなと、お母さんが言っていました。また、いっしょに学校へ行けないとかなしくなりました。お昼ごはんに、お母さんが作ってくれたおじやを食べました。おいしかったです。

「なにかほしいものはある?」

と、お母さんに聞かれたので、兄ちゃんのかぜをなおしたことを思い出して、

「ねぎがほしい」

と言いました。

 夕方、お母さんが、ねぎを買ってきてくれました。でも、わたしてくれませんでした。れいぞうこに入れていたので、とりに行こうとすると、ねときなさいと、おこられました。

『ねぎをくびにまくとかぜがなおる』のになぁ。

 ぼくがふとんにいると、兄ちゃんが、ねぎをもってきてくれました。うれしかったです。ぼくは、ねぎをくびにまきました。いきがしにくかったです。くるしくなったので、外しました。ねぎをそばにおいて、ねていたら、あとでお母さんがとっていきました。



〇月×日(火)

 少しねつが下がりました。三十七どになりました。今日しっかりねていれば、明日にはなおると、お母さんが言っていました。

今日こそねぎをくびにまいて、ねぎパワーでなおしたいです。ぼくは、れいぞうこから、ねぎをとりました。兄ちゃんの、くびには上手くまけたので、きっと上手くいくと思います。昨日のやりかたではだめだったので、手で、少しのばしてからまいてみました。でも上手くまけませんでした。兄ちゃんにまいたときは、こまかくおってから、まいていたなあと思い出しました。なので、こまかくおってからまいてみると、上手くまけました。ぼくは、うれしくなってねました。



〇月×日(水)

ぼくのねつが、下がりました。やっぱり、『ねぎをくびにまくとかぜがなおる』んだなあと思いました。

ぼくは、ねぎが大すきになりました。こんどかぜをひいたら、ねぎをきちんとまいて、はやくなおしたいです。

明日からまた、兄ちゃんと学校に行けるのも楽しみです。



先生から

 お兄さんのかぜと、健太くんのかぜがなおってよかったです。ねぎの力ってすごいんですね。おもしろいはっけんでした。ねぎが食べられるようになったことも、かんどうしました。また、おもしろいはっけんをしたときは、おしえてください。



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