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狂った博士と水の夢  作者: 八代つぼん
2/5

第2話

昔話をしようと言うと和泉はその辺に腰かけ、語り始めた。



~~~回想~~~


海斗「悪の魔ッドサイエンティスト和泉! この海斗様と愛しのパートナー穂波ちゃんが成敗してくれる!」


和泉「・・・」


和泉は海斗達を無視して何か作業をしている。


海斗「おい! 無視するな!」


和泉「ちょっと待ってね、今忙しいから」


そう言うと何か魔法陣の様な物に魔力を注いでいるようだ。


海斗「! その魔方陣を壊せばアンタの悪魔契約は破棄されるんだな!?」


穂波「間違いないわ。あの魔方陣から悪魔の気配を感じる」


海斗「とう!」


そう叫ぶと海斗は大剣で魔方陣に突進する。


和泉「ま、待て! これは・・・!」


和泉の静止を無視して大剣を魔方陣に食い込ませる。

すると魔法陣から巨大な悪魔が出てくる。


海斗「!?」


穂波「な・・・なんて魔力・・・ただの悪魔じゃないわ!」


巨大な悪魔「ふぁ~あ、人が昼寝しているところを起こすのは誰だよ?」


巨大な悪魔はあくびをしながら海斗達を見下ろす。


和泉「ああ! なんて事を! これはルシファーを封じ込める効果と契約破棄に使う魔法陣だったのに!」


穂波「ルシファーって・・・あの地獄の番人のルシファー!?」


ルシファー「そうだが? 下等な人間どもよ」


和泉「ルシルシ、頼むから魔方陣に戻ってくれないかい?・・・ってダメだよね~?」


和泉がひきつった笑いで話しかける。


ルシファー「和泉、お前人が300年の昼寝している間に契約破棄の術式をしようとしていたな?」


和泉「・・・」


海斗「契約破棄? どういう事だよ!?」


和泉「自分のした罪の重さにやっと気づいた。50年前僕は狂っていた、だが妻の説得で漸く正気に戻ったんだ。だから、ルシルシが眠りについている間に全てを元に戻そうとね・・・」


ルシファー「あー、ムカつくムカつくムカつく」


巨大な姿で地団太を踏む。


和泉「もうおしまいだ・・・」


そう言うと地面にへたりこむ。


ルシファー「契約破棄と人を勝手にぶち起こした罰を与える!」


ルシファーは3人に呪いをかけた。


海斗「!?」


海斗の姿が可愛いらしい小竜に変わった。


ルシファー「お前らをこの廃ビルから出らなくしてやったぜ! ざまあwwww」


和泉「うん、それは分かるけどこの小竜はなんだい?」


ルシファー「それはオマケだ」


海斗「ピギャ!?」


穂波「海斗さん!」


ルシファー「じゃあな! せっかく自由になれたし世界6000周の旅に出るぜ! あーばよ!」


そう言うとルシファーは飛び去ってしまった。


ルシファーが飛び出てきた魔法陣からは地獄の亡者が飛び出し世界は怨霊の蔓延る世界になってしまった。





和泉「・・・と言うわけなんだよ」


霧彦「昔から人の話を聞かず猪突猛進な兄さんだったが、まさか兄さんのせいで・・・」


「ピギュー」


海斗は項垂れている。


和泉「まぁ、こんな場所で話してるのもアレだし僕の部屋でゆっくり話そうよ。折角の家族の再会だしさ」


穂波「霧彦君、雫ちゃん、行きましょう」


霧彦「まさか義姉さんを操っているとかじゃ・・・」


雫「お兄ちゃん、和泉って人とっても心が温かいよ。大丈夫」


和泉「おや、その子は僕の心の輪郭が読めるのかい? 凄いね♪」


霧彦「雫がそう言うなら・・・」


和泉の案内で一同は屋上に向かった。

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