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狂った博士と水の夢  作者: 八代つぼん
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第1話

和泉と言う科学者が居た。


和泉は幼い頃から人魚に憧れていた。


ある日、和泉の愛する妻が癌で亡くなった。


和泉は絶望した。


和泉は自分の化学力と幼い頃から魔法に憧れており魔法も嗜んでいた。

和泉は化学力と魔法を合わせた魔科学を生み出し悪魔と契約して最愛の妻を人魚として蘇らせた。


ただし、上半身はまるで水死体、下半身は魚の醜い姿だった。


だが和泉はソレを美しいと感じた。


和泉は死んだ者を生き返らせると世を歩き回り醜い人魚を量産した。


生き返った家族を見た親族は人魚を捨てた。


そして和泉は生き返らせた人魚と共に姿を消した。


霧彦「ここが和泉の居る廃ビルか・・・」


雫「お兄ちゃん・・・ここ、凄い数の怨霊がいる」


2人の男女はとても大きい廃ビルの前に居る


男はコート姿で大きなリュックサックを背負っている。


女は異形の姿をして宙に浮いている。


霧彦「兄さん・・・義姉さん・・・2人の仇は俺たちが取るからな」


2人は廃ビルに入っていく。



~~~回想~~~



海斗「霧彦、雫。兄さん達は悪の魔科学者を倒しに行ってくる」


霧彦「絶対絶対帰って来てね! 雫を元の姿に戻して皆を助けてね!」


雫「お兄ちゃん・・・お義姉ちゃん・・・」


雫は泣きそうな顔をしている。


穂波「大丈夫よ、雫ちゃん。お兄ちゃん強いのを知ってるでしょ?」


雫「うん・・・」


海斗「んじゃサクッと倒して世界を救ってくるからな! 2人とも待ってろよ!」


霧彦「うん!」





霧彦「兄さん達が出て行ったきり15年・・・あれから帰ってこなかった。しかもその直後に怨霊が世界中に出現した」


雫「・・・やっぱり・・・和泉が・・・」


霧彦「兄さん達の仇、必ず殺す!」


霧彦は怒りの表情を見せる。


雫「お兄ちゃん!」


雫が叫ぶ。気づくと怨霊に囲まれている。


霧彦「ちっ! 和泉の仕業か! 雫! 融合だ!」


雫「わかった!」


雫は光の玉となって霧彦の中に入る。


すると、霧彦も異形の姿となる。


次々と襲ってくる怨霊を、左手は銃、右手は刀の姿の霧彦は次々と倒しながら最上階へ駆け上がる。


30分は駆け上がったであろう。駅のホームのような場所につく。


霧彦「・・・ここだけ怨霊がいない? 罠か?」


雫「分からない。でも誰かいる!」


駅のホームの階段に老人が座っている。拍手をしながら霧彦達ににこやかに話しかける。


老人「やあやあ、ここまで来るなんてすごい魔力だねぇ♪」


霧彦「っつ!?」


雫「あの人・・・膨大な魔力を秘めてる・・・」


老人「あぁ、隠してるんだけど漏れ出してるかー。いやぁ最近魔力制御がうまくいかなくてね」


老人が立ち上がる。


霧彦「…お前が和泉か?」


老人「ご名とu」


和泉が答える前に和泉の額に弾丸を撃ち込む。

だが少し仰け反るが体勢を立て直しにこにこしながら和泉は話しかける。


和泉「いきなり撃つなんて非常識じゃないかなぁ?」


霧彦「化け物め」


霧彦は斬りかかる。


和泉「痛いのは嫌いだから本気・・・少しだけ出そうかな?」


そう言うと和泉は巨大な人魚のような姿になる。


雫「駄目・・・お兄ちゃん! 勝てないよ!」


霧彦「ここで殺さないと皆が・・・世界が壊れる!」


霧彦は巨大な和泉に怯むことなく和泉の腕を駆け上がり脳天を右手の刀で突き刺す。そして全魔力で爆発させる。


霧彦「やったか!?」


煙が立ち込める。

煙が四散すると和泉は無傷だ。


霧彦「そ・・・んな・・・」


和泉は骨のような右手で霧彦を掴む。


霧彦「ここまでか・・・」


だがゆっくりと優しく地面に霧彦を降ろす。


和泉「力の差、わかったよね?」


そう言うと元の老人の姿に戻る。


霧彦「頼む! トドメを刺すなら俺だけにしろ! 雫は…妹は見逃してくれ!」


そう言うと融合を解いて雫を解放する。


雫「お兄ちゃん・・・」


和泉「何か誤解をしているようだけど、僕は君たちを殺すつもりはないよ?」


霧彦「な!?」


和泉「無益な殺生は嫌いな性分でね♪」


そう言うと霧彦達にゆっくりと歩み寄る。


霧彦「く、来るな! そんな言葉信じられるか! 兄さん達を殺したくせに!」


和泉「? 兄さん達ってこの2人?」


和泉がそう言うと穂波とおデブな手乗りサイズの小竜がホームから出てくる。


霧彦「義姉さん!」


雫「義姉さん・・・嘘・・・生きてる・・・!」


穂波「も~、イズイズったら~意地悪しすぎ!」


そう言うと穂波は和泉に近づき頬を人差し指でつつく。


霧彦「待て待て待て! 何が一体・・・!」


和泉「混乱するのも無理はないね、少し昔話をしようか・・・」

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