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神の悪意の物語  作者: 王立魔法学院書記官
4.西の海にしずむもの
77/204

これまでのあらすじと解説 ※ネタバレご注意!

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※※     ご注意!      ※※

※※  3章のネタバレ含みます。 ※※

※※ 未読の方は、読了後の閲覧を ※※

※※  強くお勧めいたします。  ※※

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これまでのあらすじ:


3.魔にいざなわれし者


 マルコとアルとゴードンは、王都街道を北上し、東に広がる農村地帯ルスティカを訪れる。

 そこでは、5年に一度のしきたり、『村々の守り神』への生贄いけにえの引き渡しを控えていた。

 宿の亭主バルドに問題の解決を依頼された一行は、それぞれ別行動をとって調査に赴く。

 引き渡し当日を迎えた三人は、バルドの弟、ダニオが率いる青年団と一緒に、裏山で事の真相を探る。

 裏山の中腹を舞台に、あらわれた『守り神』は元は人間の魔物だった。三人は力を合わせ、壮絶な戦いをへて魔物を討伐する。マルコが剣術で組み伏せ、アルは巻物スクロールの魔法に禍々しい力を加え防ぐ。最後は、神の悪意の石マリスの力で、狂戦士バーサーカーとなったマルコが決着をつけた。

 『卵』と呼ばれるそのマリスは、『守り神』のマリスを吸収し、少し大きくなった。


 戦いのあと、生贄いけにえとなっていた女性たちを救い、一同は寄り合い長から真相を聞く。

 『村々の守り神』とは、町の英雄だった青年が、絶望の果てに神の悪意の石マリスを見出し、身に埋めて、人外のものとなった存在であった。


 三人は町への介入を避け、夜明け前に旅立つ。星空の下、ゴードンの洞察により、アルがマルコを召喚した目的が明らかに。アルは、古代の雪壁山脈の狂戦士バーサーカーの子孫だった。彼は、元凶である『卵』のマリスの問題を解決しようとしているのだ。

 

 バルドとダニオ兄弟が、町を去る三人に追いついて見送る。神の悪意の石についてはっきり把握していないダニオは、もしそれと遭遇した時はどうすればよいのか、と問う。

 しかし、マルコはじめ一同は、誰もその答えを見出すことはできなかった。



解説:


・グリー

 神の善意の石。人間に良い影響を及ぼす。

 アルは、アルバテッラ王立魔法学院(アカデミー)の探究者という職であるため、それを杖に仕込んでいる。


・マリス

 神の悪意の石。人間に悪い影響を及ぼす。

 アルバテッラには、マリスやグリーが複数存在する。


・マルコが運ぶマリス(神の悪意の石)

 マルコが腰にしばる袋で運ぶマリスは、南の森で発見された。

 3章のルスティカのマリスを取り込んで大きくなり、ニワトリの卵そっくりな大きさ・形をしている。

 1章にてハーフエルフのエルベルトは、そのマリスを『卵』と呼ぶ。

 なお彼は、マルコにエルフの歌を訳して聞かせた。

「 エルフの火 エルフの火

  人ならぬ人と歩むとき その炎を燃え上げる…… 」


・暗い袋(アルの杖先のもの、マルコが腰にしばるもの)

 グリーとマリスの力を外部へ及ぼさない魔道具。

 普段はこの袋をグリーとマリスにかぶせている。


・エルフ(第一の民)、ドワーフ(第二の民)

 第三の神(人間の神)に由来するグリーとマリスの影響を受けない。

 そして「関われない」「近づけない」。


・アルフォンス・キリング

 2章にて、父も母も亡くし孤児となったこと。3章にて、かつて南のマリスを信奉した狂戦士バーサーカーの子孫ということが明らかになる。

 1章では、魔法学院アカデミーを卒業後、召喚術の研究に10年を費やしたことが話された。

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