俺は勇者だぞ?
投稿遅くなりました。
書いてて吐き気がしてきたクズ勇者視点です。
※女性蔑視の発言が含まれます、苦手な方はご注意下さい。
俺の名前は『霧谷 恭祐』。
進学校である『清明高校』に通う、いや正確には通っていた高校二年の男子生徒だ。
自分で言うのもなんだが、俺は結構顔が整っている。
俗に言うイケメンってやつだ。
おかげで女には困ったことが無い。
初めてヤったのは中学一年の時。
三年上の姉貴の友達とヤった。
早い内に女の味を知れたのは良いことだったね。
おかげで進学校に通っている今でも、他校の生徒やら、今まで勉強しかしてこなかっただろう馬鹿な女だとかとヤりたい放題だ。
今日も馬鹿高校のアホ女をカラオケに連れ込んでヤり倒してやる予定だった。
寂れたカラオケ店の個室なんかだとこういった行為に及んでいる男女なんて珍しくもない。
「え~、キョウちゃんまたカラオケ行くのぉ?」
「なんだ?お前は嫌いなのか?」
「だってどうせヤるだけでしょ~?ま、嫌いじゃないけどねぇ♡くすくすっ」
俺の左腕に腕を絡ませてきてデカい胸を押しつけるアホ女。
俺の顔と通っている高校を聞いた瞬間に釣れた俺のオ○ホールちゃんだ。
あまりにもアホ過ぎてどうしようも無いヤツだが、顔と気持ちよさだけは一級品だな。
他にもこういった女は10数人居る。
ここまでやってると今までに泣かせた女も少なくない。
「責任を取れ」だって?悪いのは俺みたいな男にホイホイついてくる馬鹿なお前達だろ?
今までに「赤ちゃんが出来たから責任を取れ」と迫ってきた女も何人か居たが、それはウチの家の金と権力を使って堕ろさせて黙らせた。
ああ、言ってなかったが俺の家は結構な金持ちだ。
父親が大企業の社長だから金には全く困っていない。父も母も俺のことを溺愛しているからこれぐらい平気で握りつぶしてくれる。
人生イージーモードだ。
「ここだここ、ここ入るぞ」
着いたのは大通りから少し路地に入ったところにある小さなカラオケ。
今まで何度もお世話になってる丁度良いくらいに寂れたカラオケだ。
「フリータイム一人500円ですねー」
「ああ」
二人分、千円を受付のやる気の無さそうなおじさんに渡す。
部屋は二階の階段を上ったところから二つ目の個室だ。
階段を上って部屋へと向かう。
その時だった。
「っ!?なんだこれは!」
「?キョウちゃんどうしたの?」
足下が青白く光り輝いて俺の身体を包み込む。
何かに縛られたように俺は身動きがとれなくなった。
声を出すことも出来ない。
アホ女は俺が見えなくなったのか俺の名前を呼びながら周りをキョロキョロと見回している。
訳が分からない。
そこで、一度俺の意識は途切れた。
「おお!勇者様、魔王を倒してこの世界を救って下され!」
「..............はっ?」
次に目を覚ましたのは見たことのない場所。
海外の観光地なんかの教会みたいなところだ。
並んだ大きなステンドグラスからは色とりどりの光が射し込み、ゆらゆらと揺らめいている。
起きあがって周りを見渡せば、白髪白髭の法衣の老人が涙を流して喜んでいる。
他にも杖を床に突いてぐったりと疲れている数人のローブの男達や、甲冑を着込んだ騎士のような人々が囲むように並んでいた。
俺は、混乱してその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
「――と、いう訳で御座います」
「ふぅん.......成る程」
大神官とか言うじいさんに話を聞いてだいたいは理解した。
俺はこの世界に魔王を倒す勇者として召喚されたらしい。
しかも、この世で三本の指に入る才能を持った美少女達を三人とも嫁に出来るそうだ。
ふん、中々に悪くない話だ。
俺は勇者としてこの世界で最強の力を持っているから将来を心配することも無いだろう。
思う存分に遊び暮らせる。
それに...........
「(ステータス)」
霧谷 恭祐 男 17歳 勇者
Lv.1
HP240/240
MP200/200
力200
守200
速300
魔250
器190
スキル:光魔法Lv.1 風魔法Lv.1 剣術Lv.1 邪王眼Lv.- 隠蔽Lv.-
称号:異世界の勇者
先程ステータスについての説明を受けたときにこっそり確認しておいた。
自分のステータスがどれぐらいのものなのかはよくわからないが、この『邪王眼』と『隠蔽』は最高だ。
『邪王眼』があれば大抵の人間は俺の思い通りに動くようになるようだし、その『邪王眼』も『隠蔽』の能力でバレないようにできる。
勇者らしいかと聞かれれば全く勇者らしくは無いのだが、俺が元々そういった性格だからこれを使わない手は無い。
現に既にもうこの場にいる奴らには全員この力を掛けさせて貰った。
効果が出始めるまでに少し時間がかかるようだが、これでもう此奴等は俺に逆らえない。
だんだんと俺の信者を増やしていって、俺だけのための国を創ってやろう。
皆俺に尽くすことだけを喜びにしてやるから誰もおかしいなんて思わなくなる。
くふふふふふ............。
顔には出さないが笑い出したくてしょうがない気分だな。
俺を使ってこの国を守ろうとしたんだろうが、俺のせいで国が潰れるかもしれないなんて微塵も思っていないことだろう。
本当に笑えてくる。
―――ガチャッ
後ろで扉が開いた音がした。
振り向けば二人の騎士が一振りの剣をとても重そうにしながら持ってくる。
「勇者様、此方が『聖剣ミスラ』で御座います」
大神官のじいさんがそう紹介すると二人の騎士はそれを恭しく俺に捧げる。
銀色の刀身は光を反射して七色の美しい輝きを放っていた。
これが俺のものになるのか。
いいじゃないか、こいつなら俺に釣り合う。
俺が聖剣を握るとその刀身は黄金の輝きを放ち始めた。
俺に洗脳された馬鹿神官がほろほろと涙を流して感動している。
そして、俺は聖剣を握ったと同時に頭に流れ込んできたその通りに唱える。
「『聖装展開』」
途端に俺の身体は聖剣が放つ黄金の輝きと同じ黄金の光に包まれ、更に俺の周りにも同じ光が無数に現れ形を成す。
俺の身は黄金の輝きを放つ鎧に包まれ、俺の周りには虹色の輝きを放つ槍、斧、メイス、ハルバード、刀、弓、杖、鎌が宙に舞う。
「お、おお.........これぞ、まさに100年に一度とも言われた..............『真の勇者』様ではないか..........!」
「おおお.........なんと神々しい...............」
「凄い.................」
「....................勇者様」
周りにいた神官や騎士達から感動の声がこぼれる。
どうやら俺は勇者の中でも更に特別な存在らしい。
流石は俺だ。俺は世界に愛されている。
「良いでしょう。俺が。この俺が必ずこの世界を救って見せます」
感動して涙の止まらない阿呆達に向かって、俺は如何にも人当たりの良さそうな笑顔を向けてそう言った。
あれから数日。
暇で退屈な日々が続いた。
この世界の歴史についての勉強も最初のうちは楽しかったがだんだんと面倒になってきた。
唯一の娯楽は洗脳した部屋付きのメイドを犯すことぐらいだ。
流石に王城務めのメイドとあって見た目はかなり良いが身体の相性は微妙なのか抱き心地はそこそこ。
ああ、早く俺の嫁達に会いたいものだ。
向こうの世界じゃ出来なかった4Pなんかもしてみたいなぁ。
そう思って歴史の本をパラパラとめくっていたら執事がドアをノックして入ってきた。
どうやら俺の三人の嫁達が遂に到着したらしい。
ふふっ。すぐに俺の力で俺しか目に入らないほどにしてあげるよ。
三人とも美少女だと聞いているから本当に楽しみだ。
俺は執事達に連れられて三人の居る部屋へと連れられていった。
「そこまでで結構よ○○○○野郎。貴方の名前なんて聞きたくないわ」
開口一番に罵られた。
こいつ、俺の中身を一瞬で見抜きやがった。
面白いじゃないか。
「私たち全員。貴方のことなんて永遠に好きになったりなんてしないから」
そういって目の前の金髪の美少女は不敵な笑みを見せた。
見た目も三人の中では一番好みだ。
いや、今まで会った女の中で一番好みだ。
それに女なんて俺にヒョイヒョイついてくるだけの存在だと思ってた。
最高だ。こいつだけは絶対俺のモノにしてやる。
三人に向かってしっかりと『邪王眼』を掛けておいたが一番の狙いはこのアンリ・オリヴィエという女に決めた。
元々住んでいた村に小さい頃から想いを寄せていた幼馴染みが居たとか執事から聞いたが、それもまたその男から寝取るようで良い。
ずるかろうが何だろうがアイツの心を全部俺のものにしてやりたい。
ベッドの上で滅茶苦茶にとろけさせてやりたい。
だから俺は、あの女が逃げられないように行動を始めることにした。




