プロローグ
ー高校生ーそれは人生の中で1番輝き、充実した日々の送ることができる時期。俺もそんな日常を送る予定だった。部活や勉強に追われる日々。彼女との放課後デート。
けど現実はそうもいかなかった。
「だれか…助け……て…」
高校入学式の帰り、俺は刺された。
今日の朝のことがフラッシュバックする。
そういえば俺の住んでいる町で通り魔が出没したニュースを見ていた母さんが「怖いね〜」と言いながら朝ごはんを準備していたような気がする。その時は思ってもみなかった。自分がその通り魔に刺されるなんて。
お腹のあたりを抑えてみると何か温かい液体が流れ出している。痛いのか痛くないのかも、もはやわからない。
「俺…死ぬ…の…?」
急に「死」という文字が迫ってくるように見えた。途端に恐怖が襲ってくる。
(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…)
心ではそう思ってもどんどん体が冷えて行くのが自分でもわかった。今は夕方で人通りも多いはずなのに誰も助けてくれない。
意識を手放すまいと一生懸命冷静でいようとするが焦れば焦るほど正気を失ってくような気がしてならなかった。
「助け…て…」
どれだけ呼んでも助けは来ない。
(もう無理かも…)
そう思った瞬間、俺は意識を失った。
いかがでしたでしょうか?最初からシリアスですがこれはあくまでもコメディー小説ですからね!?
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