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親を探す旅に出ただけなのになぜ世界を救うことに…?  作者: 黄昏の大陸
第2章 少年編 はじめての冒険からイサーラ村の試験……そして
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第1話 旅立ち前日

  ミール9才、エスト6才、ソティアス6才

 ソティアスが6才になった5月のある日の朝も3人はイサーラ村の子供達と走っていた。

 この頃になると3才から14才までの子供達が走っていた。13才14才クラスでは3人といい勝負が出来でいたが1ヶ月前から勝てる者がいなくなっていた。


 全員で清掃をした後は、学校に行く事になっていたが3人は、いや、この世代7才以降の子供達は3人に習って剣術、魔術や他の事でも自主練等を頑張っていた為に学校で習う事が無くなっていた。

 7才以降の全員、昼間も学校ではなく自主練や狩り、王都や近場の領都等で冒険者になり自分を鍛えたりおマルテを稼いたりしていた。


 冒険者ギルトの依頼を受ける事が出来るのは5才からであったがイサーラ村では他の村等に行くには6才以降と決まりが有った為、ソティアスが6才になる5月を待って王都に行く事にしていた。


 旅に出る前日旅の準備をするために3人は、村の大通りの歩いていた。

 「ソティ……今日は、何処へいくの?」

 「エスト忘れたの? 明日から僕たちは、王都イプハールへ行くんだよ」

 「あ、あぁーもちろん覚えているわよ」

 「……本当に?」

 「本当よ」

 「まあ、いいけどね……今日は、冒険者ギルトへ”成長記録グロウスカード”の更新、パーティー登録と必要な物の買い出し、早めに家に帰り旅の準備、地図の確認とか……朝早くに出るから今日は、早めに寝るよ」

 「「はい、リーダー」」

 「リーダー!? リーダーは、ミール姉様じゃ?」

 「いいえ、リーダーはソティ君よ……ねぇエスト」

 「はい、剣術以外はソティが上だからね!」

 「……僕でいいんですか?」

 「「いいよ」」

 「分かりました……冒険者ギルトへ行きましょう」

 「「うん」」

 

 三人は、冒険者ギルトで、”成長記録グロウスカード”の更新を行った。


 ”ソティアス・フォルティス ”

  剣術ランク   Eランク

  商業ランク   Eランク

  職業ランク   Eランク

  教会ランク   Dランク

  魔術ランク   Bランク


 ”エスト・フォルティス  ”

  剣術ランク   Eランク

  商業ランク   Fランク

  魔術ランク   Fランク


 ”ミール ・フォルティス ”

  冒険者ランク  Fランク

  剣術ランク   Dランク

  商業ランク   Fランク

  魔術ランク   Fランク


 「おめでとうございます。Dランク以上がソティアスさんは2つ、ミールさん一つです。指輪を受け取る資格を得ましたので、指輪を選んでください」

 「僕は、収納の指輪、魔石自動収納の指輪をお願いします」

 「私は、装備品収納をお願いします」


 「指輪の説明をさせて頂きます」

 「「はい、お願いします」」

 「武器収納の指輪~利き腕の指に嵌めてください。剣を出したい場合は、武器を思い浮かべると出てきますが慣れるまでは少し時間がかかります。危険な場所を歩く時は、早めに出しておいた方がいいでしょう。収納できる数は、武器、防具、装飾品各1つずつです。


 ・収納の指輪~生物以外の物なら収納できます。魔獣魔物を出し入れは思うだけで簡単にできます。


 ・魔石自動収納の指輪~自分又はパーティー登録した人の倒した魔獣魔物の魔石を自動で指輪に収納できます。倒す際に傍にいなくても自動で収納されます。出す時は、思うだけで出す事が出来ます。


 「今回の指輪の説明は以上です」

 「「ありがとうございます」」

 「他に御用は有りますか」

 「パーティー登録をお願いします」

 「はい、パーティー名とリーダー名をお願いします」

 「パーティー名は、フォルティス3姉弟。リーダー名はソティアス・フォルティスです」

 「クラン名はどうされます?」

 「クラン名は、今回はいいです」

 「分りました………………登録完了です……イサーラ村では、現在依頼はありませんので、依頼を受けたい場合は、イサーラ村以外でで受けて下さい」

 「「「はい」」」


 「さて、雑貨屋に行こう」

 「雑貨屋で何買うの?」

 「回復薬類、薬草類」

 「回復薬? ソティがいるからいらないと思うけど」

 「何があってもいいように、です……3年前のようにならないように」

 「「……」」

 

 雑貨屋で色々買い物をして家に帰る途中、ビスとミナに会い話をした。

 「明日から王都イプハールに行くんでしょ? 何日くらい?」

 「半年から1年で一度帰って来るよ。7歳の儀式は出るから」

 「……あの山の盗賊まだ討伐されていないみたいだから気をつけてね!」

 「ありがとう……気をつけて行ってくるね」

 「出てきたら返り討ちにします……特に仲間を裏切った三人は真っ先に捕まえます」

 「「!? き、気をつけて」」

 「三人はどうしてるのかな?」

 「父様の手紙では、名前が売れ始めているみたいだけど最近は、王都周辺では聞かなくなったみたいです」

 「そうなの?」

 「うん、もう盗賊を抜ける事は出来ないって」

 「仮に抜けれても、僕は、許しませんけどね……姉様を殺そうとするなんで!」

 「……ソティ君……怖いよ」

 「すいません……つい」

 「本当に気をつけてね」


 「ねぇ、ミナ……ソティ君、何であんなに怒っていたの?」

 「ソティ君……お姉ちゃん大好きシスコンソティ君だから」

 「そうなの? ミナも大変なライバルがいるわね?」

 「う、うん」


 「ソティ、ミナちゃんと話さないでいいの?」

 「ミナちゃん、と……何で?」

 「……いや、やっぱりいいわ……シスコンソティ君」

 「なんですか、それは!」

 「気にしないで……さ、帰りましょう」 

 「…………」


 家に帰ってから三人は旅の準備を始めて終わる頃に晩飯が出来ていたので、しばらく家族四人で食事をする事がないので、ゆっくりと時間をかけて食べた。食事後も家族四人で明日からの旅の事、生活の事を色々と話をした後少し早いが寝る事にした。


 翌朝、東地区出入口で3人を見送る為に村人が集まっていた。

 「三人共気をつけて行って来い」

 「盗賊には、気をつけていけ」

 「魔獣魔物も最近多くなってきているみたいだから気をつけろよ」

 「ミール、エスト、ソティ気をつけていきなさい。王都に着いたら一度お父さんに会いに行きなさい」

 「「「はい」」」

 「族長様、あれから3年です。そろそろ盗賊達の準備ができる頃と思いますから村の警備隊の増員をして下さい」

 「あぁ、わかった。村の事は、まかせておけ」

 「はい、お願いします」

 「「「いってきます」」」

 「「「「「気をつけていきなさい」」」」」

 

 三人は頷いてイサーラ村を後にした。

 

 村人達は、その背中を見送っていた。

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