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伝承怪異譚  作者: 夜渡
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家屋探索 其の一

 村長宅と思われる家屋は門があったが鍵などはかかっておらず押すことですんなりと開き、そのまま村長宅の探索となった。


 村長宅の中は他の家と同じく埃が積もっており放置されてから時間がたっていることがわかる。家具なども同じでそのままの状態で残ってあった。一つ一つ部屋を見ていくがかなり広く時間がかかりそうで客室と思われる部屋などは飛ばし、二手に分かれ探索することにした。


 部屋を飛ばしながら見ていくと「おーい」と猿渡が声をかけてきた。どうやら何かを見つけたらしく声のするほうに歩いていくと、靴の裏から何かを踏んだ嫌な感触がした。足元に目を向けるとどうやら蜘蛛を踏んだらしく靴の裏につぶれた胴体と八本の足があった。嫌な感触に顔をしかめながら、靴を床にこすりつけ猿渡のほうに向かった。


 空いてある扉の向こうは書斎のようで本が棚にきれいに並べられ、部屋の中央に机があった。机の上に妙な置物と本が置いてあった。


「なんだこの蜘蛛に女の体を付けた変な置物は?」


「これはアラクネや絡新婦じょろうぐもと呼ばれる怪物だな。ここは日本だし絡新婦というのが多分正しいだろうな。」


「ふーん、ンでもなんでこんなところにこんなものがおいてんだ?」


「なんでだろうな?ここの本を調べればわかるかもしれないが時間がかかるぞ。」


「時間についてはたぶん大丈夫だと思うぞ、迎えが来るまであと三時間ほどあるし。」


「まだ、そんなに時間があるのか、だがまだこの家の探索は済んでないし一通り探索して時間が余ったら調べることにするか。」


「まあ、そうだな。」


 そして、俺たちはまた村長宅の探索を始めた。

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