分断
あれおかしいな。日曜日ぐらいには大分できてたはずなのに一週間以内に投稿できなかったな。はい、お察しの通りさぼってたら一週間以内の投稿ができませんでした。
倉庫地帯を抜けて今度はシャッター街にやってきた。その名の通りかつては栄えていたであろう商店街は一つ残らずシャッターを下ろし、その人通りもなかった。だが、今の俺たちには丁度いい場所ではあった。
「なかなか、あの化け物姿を現しませんね。」
「ああ、だがまだ用心した方がええ。多分そろそろ仕掛けてくるで。」
「カシャン!」
俺たちは全員後ろを向いた。どうやら風で空き缶が転がったようだ。俺たちはホッと息をつき目線を前に向けると目の前には細長い単眼の化け物が目の前にいた。
目の前の化け物の手が伸び、俺の頭に近づいてくる。不意を突かれたためかそれとも恐怖の所為か俺の体は動かない。化け物の手が目の前に迫る。
(これ、死んだ。)
そう思った瞬間、俺の体は横に突き飛ばされた。体は地面に転がるが受け身を取りすぐに立ち上がる。どうやら猿渡が俺を助けたようだ。
「全員、後ろに逃げるで!!」
迅が逃走の指示を出し、俺たちは走り出すが化け物は逃げ遅れた俺と咄嗟のことで迅たちの速度に付いていけなかった白兎君の間に現れ、俺たちの逃げ場をなくした。
俺は白兎君の手を握り、迅たちとは反対方向に逃げ出す。
「すみません迅さん。反対に逃げます!」
「分かった!スマホで連絡するわ!あと基本は歩き回っておいた方がええ、隠れるのは愚策や!」
迅からのアドバイスを受け俺たちは反対に走り出し、シャッター街を抜け山へと向かう道を駆けてゆく。山は斜面があり木が多く逃げるのには適していないが、木をうまく障害物として使えば体力の消費を抑えながら逃げれるのではと考え、白兎君の手を引き、逃げる。
山へと差し掛かる道を前にして目の前の電柱から化け物が現れるが、俺は速度を速め道の端を走り化け物を抜く。化け物の手が俺の髪に掠るが掴まれることなく俺たちは山へと逃げることができた。
「はぁ、はぁ、はぁ、どうにかこっちまで来れたな。白兎君、大丈夫か?」
「だいじょうぶ、です...まだ、走れます。」
白兎君はかなり体力を消耗しているようだ。ここまで余裕で3kmは移動しているため十歳程度の子供には過酷な状況であったが白兎君は精神、肉体共に十歳にしてはかなり発達しているように感じた。
「ピロピロリン♪」
スマホが鳴る。驚き心臓が跳ねるがスマホの画面には迅からの電話がかかっていた。
「もしもし。」
電話に出る。
「お、出れたか。そっちは無事に逃げられたかいな。こっちには化け物が追いかけてこんかったからそっちを追いかけているかと思ったんやが。」
「いえ、合ってますよ。こっちを追いかけてきましたが撒いて今、森に居ます。」
「森かぁ~。いいとは言えんけどここでは最善の選択肢やったな。できることなら合流したいんやけど動けそうか?」
「俺は行けますけど、白兎君の体力が怪しいのでここで時間を稼ぎながら体力が回復したら合流したいと思います。」
「分かったわ。んじゃ、合流するときは連絡してくれな。迎えに行くわ。あと基本合流するときはシャッター街もしくは倉庫地帯で合流しようや。」
「分かりました。では、またあとで。」
電話を切り、白兎君の方を見る。息切れをしており、木の根に腰を下ろし休憩をしており顔には不安が満ちていた。
「大丈夫か?」
一度声をかけてみる。
「はい、体力はだいぶ戻りました。移動ですか?」
「いや、まぁそっちの心配もしたけど今聞いたのは精神面の方だけど大丈夫か?」
「だい..じょうぶ...いや本当のことを言うと怖いんです。誘拐されたり訳のわからない化け物に追われたり、おかしくなりそうです。」
そう言う白兎君の体は震えていた。無理もない誘拐だけでもトラウマになるほどの事件のはず、しかも一週間も監禁されていれば憔悴しきっていてもおかしくないはずなのに今まで平常でいられた方がおかしいのだ。
「安心して、俺は一回逃げ切れてるんだ二回目も同じように逃げ切れるはずだから。絶対に父親のもとに返すからな。」
俺はそう言って安心させるしかなかった。




