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伝承怪異譚  作者: 夜渡
始まりと蜘蛛と探偵と
25/38

遭遇

とりあえず、投稿遅れてすみませんでした!何してたって?ちょっと夜を渡ってました。

 俺は、もう一人の女性に話を聞くことにした。


「あの、すみませんがあなたはどうしてここに?」


「ええっと、橋を渡っていたらいきなり声が聞こえて思わず『何!?』と聞き返してしまったらここに。こちらからも聞きたいんですけど、そこの寝ている人との関係って、あとあなたも私と同じように来たんですか?」


 その質問に答えるのに少しためらう。このまま話して良い物かどうか。怪異については俺も昨日聞いたばかりだが一般人には知られていないので何か情報統制されていて話すことで不利益が出るのではないかそう逡巡したのち、重要そうな分だけぼかして話すことにした。


「まあ、まずそこの人との関係は同じ大学の友人で、ここに来たのは偶然ですけどもともとこいつを捜して歩き回っていたんだ。」


「なるほどね。あと聞きたいんだけどそっちはいつこの場所に来たの?私はもう六時間ほどになるけど。」


「俺はここにきて大体一時間くらいだな。あと多分だけどそいつはここにきてもう一日は経っている可能性があるから早くここから出ないといけない。」


「ここから出ないといけないのは分かってはいるのよ。でも、どうやって出たらいいか分からないからここに六時間もいるのよ。何か手立てはあるの?」


「ある。」


「まあ、あるわけないよねそんな都合よくって...あるの!?」


「怪談が好きでここら辺の話も調べてて、それで一応お守り替わりで持ってたんだけどまさか本当に使うことになるとは。」


「あるんだったら早くここから出ましょう!で、どうやって出るの?」


 俺は鞄から縄を取り出した。


「これを腕に括り付けて、上に投げれば戻れるらしい。」


「なら、早くつけて戻りましょう!」


 そういって、俺たちは縄を腕に括り付ける。猿渡にも着け、縄の片端を持って上に投げる。縄は高く上に上がっていく。落ちる気配も感じないほどに上に上がっていき縄の先端が見えなくなると、俺たちの体が上に引っ張られるような感覚を覚える。


 そのことを声に出そうとするが声に出す間もなく体が上に引っ張られていき異界に来た時とは逆に空気から水となり上へと昇っていく。


 そして意識が薄れてきた頃に周りの水が空気に代わり俺たちは川岸に打ち上げられた。近くを見ると二人の姿があり、倒れたままなので呼吸を確認する。どうやら無事のようだ。


 俺はスマホの無事を確認し、迅に連絡を取った。

え?ここから絶望することが起きるんじゃないのかって?残念!ありません!絶望はもう少し後になるので気を長くしてお待ちください。

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