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伝承怪異譚  作者: 夜渡
始まりと蜘蛛と探偵と
15/38

解決

まずは投稿が遅れてしまい。申し訳ございませんでした。連日の大雨と強風により回線が物理的に途切れWi-Fiが使えなくなってパソコンも使えなくなったので二日間の間書くことができませんでした。日曜日に壊れ月曜日が祝日だったために起こったことで修理の方が最速で来てくれたためかなり遅れて書くことがなくなりました。この度は申し訳ございませんでした。

 ようやく、必要なものをすべて手に入れた。酒は罰当たりではあるが緊急事態なため神棚から拝借し、血は台所にあったコップにカッターで指を切り裂いて血を二人分入れることで用意した。腹を満たすために必要な物も手に入れた。


 あとは実行に移すそれだけだった。


「なあ、そういえばさお前どうやってあの化け物から逃げ切ったんだ?途中爆発音が聞こえたけどさ。」


「ああ、家を爆発させてその下敷きにして逃げおおせたんだよ。」


「まじで?じゃあもう死んでんじゃないのそれ?」


「いや多分まだ生きてる。あいつ傷つけてもすぐ治るから多分瓦礫から出るのに四苦八苦してるだけだがら。」


「マジか。」


 そんな言葉を交わしていると自分の話を聞きつけたかのようにあの化け物が現れた。煤にまみれて爆発と瓦礫による崩壊が聞いていると思ったがその実一切の傷も負っていなかった。


「マジで傷一つないじゃんあの化け物。え、ちゃんと瓦礫の下敷きにしたんだよな?」


「ああ、しっかりと瓦礫の下敷きにしたのを見たんだが、まさかここまで化け物とは。」


 そんな絶望な状況にも関わらず穏やかに雑談しているがその内心かなり穏やかではなかった。爆発に耐え瓦礫の落下にも耐え傷一つないという殺すことができない事実を再確認し、もしこの作戦がうまくいかなかったらと考えると恐怖や焦燥、絶望に一度心を塗りつぶされそうになるが二人で言葉を交わすことで安心感が生まれ化け物に対抗する気概が大きくなる。


 そして俺たちはまた逃げだしある場所に誘導する。そこは池の近くであった。


 池の近くにあの化け物を誘導し終えると手に持った酒を浴びせる。するとあの化け物の顔が少しだが和らぐそれに心なしか体がふらついているように見える。


「よし!ちゃんと効いてんな!」


「ああ、だがこの次が問題だ。これが成功するかで俺たちのすべてが決まる。」


「ちゃんとわかってるよ。じゃあ、頼むぜ。」


 猿渡が縄を手に持ち、化け物の体に巻き付ける。化け物は抵抗しようとするが酒に酔って体に力が入りずらいのか猿渡一人で抑え込めている。


 その隙に俺は手に持った桶で池から水を汲み、化け物の口に水を流し込む。化け物の口から水が溢れ出ようが容赦なく水を流し込む。


 俺らが取った手段は至極単純でただ池の水で化け物の腹を満たす。ただそれだけの作戦ともいえぬものだった。


 だが、一時的ではあるが腹を満たすにはこれ程までに適したものはない。


 さらに水が近くにあるためすぐに桶に水を注ぎ化け物の口に入れることが可能になる。


 そうして何度も水を注ぎ化け物の口に水を流し込むことを続ける。化け物の近くの地面が水溜まりができ、俺らの服が濡れ体が重くなってきた頃、ついに俺たちの血を化け物の口に入れる。


 すると、化け物は動きを止める。警戒をしながら化け物から離れる。体中から冷や汗がしたたり落ちる。


 その瞬間、化け物が動き出す。「失敗したか!?」と思ったのも束の間、化け物の顔は和らぎ般若のような憤怒の顔はなく、その顔は晴れやかではないが死んだ者を思う物憂げで美しい顔であった。


 その顔に見惚れていると白吐と言われたこの村の神は背中を向け去っていった。暗闇にその姿が紛れ見えなくなると俺たちは走り出してこの村から逃げ出した。

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