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パーティー追放から始まるざまぁともう遅いを簡単に書くお話

作者: 白起

「ドナ○ド、もう限界だ。このパーティーから本日限りで出て行って貰う」


 突然の解雇通知にビックリしたのはドナ○ドではなく、俺こと鈴木洋平さんだった。


「……ドナ○ド、君はこのパーティーではもう役者不足なんだよ。弱小テイマーがこのパーティーで役に立つ事は無いんだ」


 何言ってくれちゃってんの?

 この腐れマ○クパーティーリーダーのスマイル・ゼロエンさんは──

 ドナ○ドが居なくなれば、どうなるかなんて言うまでも無いやないか。

 追放系ざまぁ、もう遅いの発動条件満たしとるやんけ!


「このパーティーのテイマーにはヨウヘイを任命する」


 出たよ。出ましたよ。

 実力でドナ○ドに大きく劣るおいらにこのパーティーのテイマーが務まるとか言うアホな勘違いが出ましたよ。


「……そ、そんな、待って下さい。このパーティーを追い出されたら、僕はどうすれば良いのですか?」


 どうもせんでも良いわい!

 自然と主人公補正が働いて、どんなホワイト企業も真っ青な職場環境がアンタを待ってるぜ。


「これは他のパーティーメンバーの総意なんだ。手切金として、2万ペリカを支払ってやるから。大人しくこの決定に従って欲しい」


 アホや。

 ホンマもんのアホがおる。

 俺、パーティー追放に賛成した記憶が全くございませんが!


 2万ペリカはとある地下作業場で流通する特殊な紙幣であり、その価値は何と日本円にして2千円!


「はんたーい! はんたーい! ドナ○ドさんをパーティーから解雇する事には断固反対でーす!」


「試用期間中のヨウヘイは黙っていてくれないか?」


 これから雇われるパーティーはブラック企業でした。


 よし! 俺もドナ○ドに着いてこ!


「ごめん、2万ペリカじゃあ、君を雇う余裕は僕には無いんだ」


 そんなの関係あるかい!

 無報酬で良いんじゃ!

 無報酬で!

 そもそも、2万ペリカぽっち貰ってどうすんだよ!

 お前はさっさと隠された能力に目覚めて、俺の師匠的立場になっときゃ良いんだよ!

 そんで、可愛い女の子を沢山仲間にして、ハーレム状態になって、沢山お金貰って、俺を養うと。


「ヨウヘイ! 何を言い出すんだ! ドナ○ドと一緒に出て行くだと! このマ○クのテイマーはどうなる!」


 リーダーのスマイル・ゼロエンがしつこく迫って来るが、俺には関係ねーな。


 俺はこれからドナ○ドと一緒に新しいパーティーを起業する。

 経営者として腕が鳴るぜ!


「ヨウヘイ、本当に良いのかい?」


 ドナ○ドは心配そうに見てくれているが、問題など無い!

 最弱テイマーがストーリーに出た瞬間に勝組決定なのだ!

 俺が迷う必要など皆無!


「もう知らん! 勝手にしろ! 新しいテイマーの手配くらい直ぐに済む。2人ともどこへなりとも好きに行くが良い!」


 スマイル・ゼロエンの言い方超ムカつくわ〜

 まあ、良いわい。

 俺はこれからドナ○ドに弟子入りして、成功者になってやっからな。

 可愛いヒロイン候補達とドナ○ドがイチャイチャしようが、関係あるか。

 絶対に戻って来て下さいと言われても戻ってやらんかんな!


 あとは、チョコチョコ修行的なシーン挟んで、ダンジョンなんかでモンスターに周囲を囲まれた女の子助けたりして、依頼してくる女の子と仲良くなって──


 ドナ○ドの人生薔薇色じゃん!

 超簡単でね?

 人生イージーモードって良いっすね。


 成功したら、ざまぁ開始やな。

 何か権力持ったお偉いさんなんかがマ○クパーティーを散々罵ったりすれば良い訳だ。

 簡単。簡単。


 困り果てたスマイル・ゼロエンが助けを求めて来たらきちんと「もう遅い」と言わなきゃな。


 良し! 今のうちに練習しとこ。


「もう、遅いですよ」


 ん? なんか丁寧過ぎるかな?


「今更何言ってんだよ! そんな事言われても、こっちにはこっちの都合があるんだよ!」


 良し! これで行こう!


 しかし、1番面白いのざまぁまでで後の展開考えるの面倒臭いな〜


 読者にハラハラドキドキさせる展開って軽く言ってくれちゃって。

 そんなもん、ある訳ないだろ。

 プロット書いてやってんじゃねーし、ある程度の力量あれば、数万字くらい余裕だし。


 だから、俺は追放系ざまぁ、もう遅いが嫌いなんだよ。


 つーか、飽きたんだよ。


 だから、俺は悪役令嬢の発想と同じで、追放するパーティーメンバー側の視点から物語を作りたい訳。


 さてと、おふざけはこれまでだ。


 真面目に少しだけ真面目に書くとしよう。


 理不尽な要求ではあったが、ドナ○ドは受け入れる事にした。

 確かに、他のパーティーメンバーに比べて自らの実力は劣っていると言わざるを得ない。

 しかし、御都合主義に守られたドナ○ドは最弱テイマーから最強の存在に成り上がり、いずれと言うか、かなり早い段階でざまぁを達成し、格好良く「もう遅い」を言う事が出来たのであった。

 そして、弟子入りした鈴木洋平と共にこの王国の双璧と呼ばれる存在となるのであった。


 めでたし。めでたし。

面白いと思っても、思わなくても、最後の☆☆☆☆☆を★★★★★になるようにタッチして下ちい。

まあ、無料サイトですが、行き掛けの駄賃を恵んで下さいな。

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