時を駆ける昔話33
娘が出て行ってから晴一は…。
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第33話:寝太郎
働く意欲も無くなり、一日中ねるようになった。
「働くピョン、仕事するピョン。」
兎は毎日急かします。
「グー、グー。」
晴一は寝たまま動きません。
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そんな毎日が3年続きました。
家はボロボロになり、桃太郎も寧も最近は来なくなり、兎が狸と炭焼きをしています。
「寝太郎がまだ寝てるぞ!」
子供がからかいに毎日来ます。
晴一は皆から寝太郎と呼ばれるようになっていました。
「こら!晴一に近付くなピョン!」
兎が子供達を追い払います。
「毎日毎日懲りずに来るピョン。」
兎は手を叩きます。
「晴一さんがこんなんだポン。」
2匹は肩を落とします。
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夏になり困った事が起こりました。
「雨が降らねぇ…。」
日照り続きで田圃が干上がっています。
「このままじゃ、米不足になっちまう。」
農家は困っています。
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ここは、桃太郎の家。
「桃太郎さん、鬼に頼んでカチカチ山の湖の大岩を動かすよう頼んで貰えんか?」
農家の人が頼みに来ています。
「分かりましたが、鬼に動かせるか分かりませんよ?」
農家の人が頷きます。
「お願いするだけしてみてください。」
桃太郎は頷いた。




