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時を駆ける昔話32
晴一が穴を覗くと…。
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第32話:鶴の恩返し
なんと、機織をしていたのは鶴だったのです。
自分の羽を使い布を織っています。
(トントン!ガチャ!トントン!ガチャ!)
鶴がこちらに気付きました。
「晴一さん…、見てしまったのですね…。」
鶴は娘に戻ると部屋から出てきました。
「決して覗かないでと約束しましたのに…。」
晴一は頭を下げる。
「す、すまねぇ。」
娘は首を横に振る。
「見られてしまったら、ここには居られません…。」
晴一は何度も何度も頭を下げる。
「これは、私の羽で作った反物です。」
白く輝く反物を晴一に渡す。
「あの時助けて頂いたお礼です。」
娘は頭を下げる。
「今までありがとうございました。」
娘は鶴に変わると、山へ飛んで行きました。
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その後、兎が帰ってきて。
「見ちゃったかピョン…。」
兎は晴一を責めました。
「どうして見たんだピョン。」
何度責めても、娘は帰って来ません。
晴一と兎は暫く落ち込みました。
そして、貰った反物は、母に渡し、大事に保管してもらい ました。




