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時を駆ける昔話3
大きなお城、入り口に立つ影は一体…。
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第3話:乙姫様
「ようこそ竜宮城へ。」
入り口に居たのは、人魚だった。
「乙姫様、浦島様を連れ只今戻りました。」
浦島は乙姫様にお辞儀をする。
「浦島様、亀を助けて頂き、ありがとうございます。」
乙姫様に手を引かれ、城の中へ。
「浦島様、こちらです。」
通された部屋に入ると、鯛や鮃達が舞を踊り、菟葵が楽器を鳴らしています。
「こちらにお座りください。」
テーブルの上には、様々な料理が並べられています。
「浦島様に感謝を込めさせて頂きました。」
浦島は、乙姫様や亀と料理を頂きながら、時は流れていきました。