時を駆ける昔話25
10年が経ち、晴一も大きくなり、畑を手伝うように。
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第25話:いたずら狸
畑に向かった桃太郎と晴一は愕然とした。
「パパ、また狸が…。」
晴一が落ち込む。
「自然の事なんだ、また頑張ればいい。」
桃太郎は晴一の頭を撫でる。
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1週間後、畑で狸が罠に掛かった。
「やっと掛かったか。」
桃太郎は狸の足を縄で縛り上げた。
「いたずら狸め!」
晴一は縄に縛られた狸を木の棒に括り担いで帰りました。
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「ママ、帰ってきたよ。」
晴一は狸を担いで入る。
「晴一おかえりなさい。」
寧姫は狸を見て少し驚く。
「やっと罠に掛かったよ。」
桃太郎は頭を掻く。
「狸をどうなさいますか?」
晴一が。
「狸汁!狸汁!」
晴一は狸を台所の棹に括り付ける。
「今度作るわね。」
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3日後、桃太郎と晴一は畑に出掛け、寧姫は夕御飯の支度をしている。
(コンコン、トントン)
「もう悪さをしないから縄を解いてよ。」
狸が訴えかける。
「解いたら、また悪さをするんでしょ?」
寧姫は狸を見る。
「もうやらないよ、約束するよ。」
狸は目を潤ませて訴えかける。
「本当に約束出来る?」
狸は何度も頷く。
「わかったわ、約束よ?」
寧姫は狸を外に連れ縄を解いた。
「やった!やった!」
狸は喜ぶ。
しかし、狸は寧姫を引っ掻いた。
「キャー!」
寧姫は顔に手を当て踞る。
「騙される方が悪いんだ!」
狸は山へ逃げて行きました。
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夕方、桃太郎と晴一が帰ってきました。
「ただいま戻ったよ。」
寧姫を見た2人は驚いた。
「寧、どうしたその顔!」
「ママ!」
寧姫はお昼の出来事を語る。
「酷い事を…。」
桃太郎は寧姫を抱き締める。
「いたずら狸め!」
晴一は怒りを露にする。
「皆さん、狸の事は任せてくれませんか?」
兎が3人に問う。
「どうするんだい?」
桃太郎は聞き返す。
「私が懲らしめます。」
3人は頷く。
こうして、兎が狸を懲らしめる事になりました。




