時を駆ける昔話21
トリィと一緒になってから半年が過ぎ…。
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第21話:山鬼の影
女中さんに頼まれた『胡椒』を買いに、寧姫とトリィを連れて町までやって来た。
「誰かに見られてるような…。」
少し離れた所から、影が…。
「『胡椒』は有りますか?」
桃太郎が店主に聞く。
「桃太郎さん、今日も姫様とお出掛けですか。」
桃太郎は頷く。
「今日は女中さんの手伝いも兼ねてな。」
店主は胡椒を袋に詰めながら話す。
「最近は『鬼』が出ますんで気を付けて。」
桃太郎はカウンターで立上がり。
「『鬼』って、鬼ヶ島の!?」
店主は首を横に振り。
「いや、山奥に住んでる山鬼ですよ。
人を拐って働かせてるみたいですぜ。」
桃太郎は先程の見られている感じが脳裏に浮かぶ。
「大丈夫かしら…?」
寧姫も不安を覚えつつ店を後にした。
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店を出て橋の中程に差し掛かった時。
「そこのチビ侍を置いていけ!」
2匹の鬼に挟まれる。
「お前達が山鬼だな!」
桃太郎は寧姫の前で刀を構える。
「桃太郎さん!」
寧姫が動くのを見て首を横に振る。
「姫様、そこに居てください!」
トリィが寧姫の後ろを守る。
「姫様を守るケン!」
山青鬼が笑う。
「がはは!鳥のクセに威勢がいいな!」
トリィは跳ねて威嚇する。
「とりゃー!」
桃太郎は山赤鬼に斬りかかる。
「チビのクセに素早いな。」
しかし、桃太郎は山赤鬼に摘ままれる。
「桃太郎さん!」
山赤鬼は大きな口を開けて食ってしまう。
「桃太郎さーん…!」
寧姫は崩れ落ちる。
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一方後ろでは。
「ケーン!」
トリィは飛び上がり、山青鬼の後ろに廻り突きまくる。
「痛たた!?」
更に、角を鷲掴みにして折る。
「鬼は角が弱点ケン!」
トリィは角を2本とも折ってしまう。
「つ、角がー!」
山青鬼は頭を抱えて踞る。
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「あ、青鬼!」
山赤鬼が、崩れ落ちた寧姫の横を通り山青鬼の所へ。




