時を駆ける昔話2
漁に出た浦島の前に亀が現れた。
浦島の前に現れた亀。
亀は一体何をしに来たのか…。
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第2話:竜宮城
「以前、貴方に助けて頂いた者です。」
浦島は亀が話すのを少し驚いたが、亀の事を思い出す。
「ああ、子供達に虐められてた。」
亀は頷き話し出した。
「貴方を竜宮城へご招待致します。」
浦島は頭を傾げる。
「竜宮城?」
亀は、また頷き話始める。
「竜宮城は、海の底にある私たちの住家です。」
亀は手を下に向ける。
「う、海の底!」
浦島は腰を抜かす。
「はい、海の底です。
」
浦島は首を横に振り。
「いやいや、息ができないよ…。」
亀は片手を左右に振り。
「ご心配なく、私に任せてください。」
浦島は不安を残しつつ納得した。
「背中にお乗りください。」
浦島は亀に乗り呟く。
「重たくない?」
亀は首を振る。
「それでは出発します。」
亀は浦島を乗せ、泳ぎ始めた。
暫くすると、遠くに小島が見え、亀は島に上陸する。
「到着しました。」
浦島は首を傾げる。
「竜宮城は何処に?」
亀は浦島の前に来ると…。
「あちらの陣にお立ちください。」
亀は浦島を陣の中に案内する。
「でわ、竜宮城へ。」
亀は甲羅から小さな機械を取り出し、ボタンを押した。
すると、陣が光り、浦島は眩しさで目を瞑る。
「さあ、着きましたよ。」
浦島は目を開ける。
目の前に、大きなお城が見え、入り口に誰かがいるようだ…。