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時を駆ける昔話  作者: シグルド
17/36

時を駆ける昔話17

桃太郎が鬼退治をしてから5年の月日が流れた。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


第17話:土偶の呪い


5年が経ち、浦島とお婆さん、シロも亡くなり一人になった。


「今日も芝刈りに行って参ります。」


桃太郎は毎日手を合わせてから向かうのが日課だ。


━━━━━━━━━━


桃太郎が芝刈りをしていると、地面に光っている所を見つけた。


「何だろう?」


桃太郎が地面を掘り起こすと、中から土偶が出てきた。


「持って帰ろう。」


桃太郎は夕方になり、土偶を持って家に帰った。


━━━━━━━━━━


その日の夜中、桃太郎が寝ていると、土偶が光りだした。


「な、何だ…。」


眠気眼の桃太郎、土偶を見る。

すると、土偶の目が赤く光ると桃太郎は意識が遠くなった。


━━━━━━━━━━


雀の鳴き声で目が覚める。


「ふわぁー…。」


桃太郎は目を擦り、顔を洗うために外に向かう。


「何か家が広くなったか…?」


桃太郎は扉を開けようとするが、開かない。


「立て付けが悪くなったかな。」


桃太郎は、意識がハッキリとしてきて驚いた。


「ち、小さくなってる!?」


桃太郎は一寸の大きさになっていた。


囲炉裏へ戻り、桃太郎は考え込む。

すると、扉が開き女の人が入ってきた。


「小さくなってしまったのですね。」


女の人が桃太郎を見つめる。


「貴方は!?」


女の人が。


「私は乙姫と言います。

浦嶋様のご子息に良くない事がと…。」


桃太郎は考え込む。


「いきなり現れた私を信じられないかも知れませんが…。」


乙姫様が頭を下げる。


「まあ、話はお聞きします。」


乙姫様は前を向き。


「良くないこととは、小さくなってしまう事でした。

あと、お告げに出たのは、都で大きくなれると…。」


乙姫様が掌に桃太郎を乗せ。


「都へ行かれますか?」


桃太郎は頷く。


「都へは此をお使いください。」


乙姫様が出したのは、お椀と箸だった。


「お椀と箸?」


桃太郎は首を傾げる。


「はい、お椀を船にして、川を下ります。」


桃太郎はお椀に入る。


「川に浮かべますね。」


乙姫様が、川へ行き、桃太郎の入っているお椀を浮かべた。


「それでは、お気を付けて。」


桃太郎がお辞儀をして川を進みだした。

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