時を駆ける昔話17
桃太郎が鬼退治をしてから5年の月日が流れた。
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第17話:土偶の呪い
5年が経ち、浦島とお婆さん、シロも亡くなり一人になった。
「今日も芝刈りに行って参ります。」
桃太郎は毎日手を合わせてから向かうのが日課だ。
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桃太郎が芝刈りをしていると、地面に光っている所を見つけた。
「何だろう?」
桃太郎が地面を掘り起こすと、中から土偶が出てきた。
「持って帰ろう。」
桃太郎は夕方になり、土偶を持って家に帰った。
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その日の夜中、桃太郎が寝ていると、土偶が光りだした。
「な、何だ…。」
眠気眼の桃太郎、土偶を見る。
すると、土偶の目が赤く光ると桃太郎は意識が遠くなった。
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雀の鳴き声で目が覚める。
「ふわぁー…。」
桃太郎は目を擦り、顔を洗うために外に向かう。
「何か家が広くなったか…?」
桃太郎は扉を開けようとするが、開かない。
「立て付けが悪くなったかな。」
桃太郎は、意識がハッキリとしてきて驚いた。
「ち、小さくなってる!?」
桃太郎は一寸の大きさになっていた。
囲炉裏へ戻り、桃太郎は考え込む。
すると、扉が開き女の人が入ってきた。
「小さくなってしまったのですね。」
女の人が桃太郎を見つめる。
「貴方は!?」
女の人が。
「私は乙姫と言います。
浦嶋様のご子息に良くない事がと…。」
桃太郎は考え込む。
「いきなり現れた私を信じられないかも知れませんが…。」
乙姫様が頭を下げる。
「まあ、話はお聞きします。」
乙姫様は前を向き。
「良くないこととは、小さくなってしまう事でした。
あと、お告げに出たのは、都で大きくなれると…。」
乙姫様が掌に桃太郎を乗せ。
「都へ行かれますか?」
桃太郎は頷く。
「都へは此をお使いください。」
乙姫様が出したのは、お椀と箸だった。
「お椀と箸?」
桃太郎は首を傾げる。
「はい、お椀を船にして、川を下ります。」
桃太郎はお椀に入る。
「川に浮かべますね。」
乙姫様が、川へ行き、桃太郎の入っているお椀を浮かべた。
「それでは、お気を付けて。」
桃太郎がお辞儀をして川を進みだした。




