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男達
「先生のお陰で悪い奴等が店に寄り付かないので助かってますよ。今日はそういった感謝を込めてお誘いしました。遠慮なさらず料理を注文して下さい」と店主が言った。
「別に何もしていませんが、お誘いして頂きありがとうございます」と李が答える。
「あの、お飲み物は?」と蔡琳が聞くと店主が「先生はお酒は飲まないので茶をお持ちしなさい」と言った。
その時、入り口から人相の悪い男達が入って来た。
「琳。こんな所に逃げ込んでいたか。逃げられんぞ」男の一人が言うと蔡琳に掴みかかった。
「キャー」蔡琳が叫ぶ。
「先生。何とかして下さい」と店主が言うと李は
「どういう事です」と男に聞いた。
「この女は女房だ。家に連れていく。悪いか」
「違います。知らない人です」蔡琳が言うと「何だお前。さあ行くぞ」と男が言った。
「助けて下さい」蔡琳が叫ぶ。
李は鄧の持つ棍を手に「見過ごす訳には行かない」と言った。
「何だ貴様。カッコつけやがって。殺れ」男が言うと手下達は一斉に李と鄧に襲いかかった。