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1 転生(1)

初連載小説で初掲載!

更新頻度などはあまり明言できませんが出来るだけ早くします!

これからよろしくお願いします!

高校2年生の荒木健二はただただ普通だった。学力も普通、運動神経も普通、性格も人助けを積極的にするほど優しくもなく、意地悪でもない、そう平々凡々。そして健二の唯一の特徴はどんな場合でもふざけるというふざけた特徴だった。

健二は今日も普通の日常を過ごしていた、いや、過ごしていたはずだった……。

いやぁ、今日はまじで寝みぃなぁ。それに加えて眠れる森の授業だしなぁ。

そう、今授業をしている森先生は1回の授業でクラスの中のほぼ全員を眠らせたという偉業を成し遂げていた

だが眠るわけにはいかない!

秘技! スペシャルコンパスグレートアタァァックゥ‼︎


ブスッ


「いっっ!」


ヤベェ、深く刺しすぎて変な声出ちゃったぁ。

クラスメイトから注がれる冷たい視線がコンパスよりも深く深く心に刺さる。

あー辛い、後でめちゃくちゃバカにされるやつだー。


「荒木ぃ、どうかしたかー?」

「な、なんでもないです。あはは」


先生からの問いかけは華麗にスルーできたな!

そんな事を考えている人はクラス内に1人しかいなかったが先生が授業を再開したため荒木は周りを気にせず自分の容体をチェックすることができた。

しかし健二の悲劇はそれからだった。

うわうわうわぁ、こんなに酷いのか。もう貫通してるよぉ、ねぇ助けてよぉ、ねぇ誰かぁ

そう彼の目に映るのは最早手を貫通しているのではないかと思うほど深々と刺さったコンパスに、そこから溢れ出す鮮やかな赤色の血そしてそれは教室の床へと少しずつ確実に侵略していた。

あー早く拭かなきゃあ。って、ああ!落ちないぃ!


しかし、健二の本当の悲劇はここからだった。

出血多量で死ぬなんてのはあり得ないからとりあえず抜くか。

飛び散る赤い血、蘇る痛み、そして外から近づく血と同じ色の赤色の光の球。

え?はぁ?どういうことだよぉ。絶対ヤバいやつじゃん!当たったら死ぬやつじゃん!

そんな事を考えているうちに猛スピードで迫ってくる

某人気戦闘アニメの死のビームのような赤色の光の球は健二の首のあたりを貫通した。


「「「キャァァァ!!」」」


何人かの生徒が悲鳴をあげた、血がかかったのだろうかクラス内はもう大混乱だった。

そこでふと気がつく首元に傷があって、右手にはコンパス。

ぱっと見自殺じゃん!


いやあり得ないのは分かるよ、ふざけだだけだよ!

あー待って、待って、これひょっとしてヤバいんじゃない?これマジで死ぬやつじゃない?

これだけのことがあっても何故か襲ってくる永遠の眠りへの眠気に対して相変わらず少ない語彙力でそんな事を考えていた。

あーん助けてママー、来てくれるよねママー。

いや、来れないのは分かるよ。でも来て欲しいんだよ〜!痛いんだよ〜!

高校生になってママ?うるさいな!みんなもママ好きでしょ?だよね?

そんな中でも健二の最後は少しずつ近づいてきていた。


健二は思い出していた、友達とふざけまくった日のこと、先生に怒られながらもふざけた日のこと、友達が告白しているところにふざけて突入した日のこと。

もうふざけたことしかしかないじゃーん、まぁ楽しいからいいんだけどね。いや楽しいでしょそうだよね?うんそうだよ。何故か自問自答している健二。


そして悪びれもせずに、

来世があればちょっとは真面目になろうかなぁ〜なんてことを考えてた。


そして最後に愛しのママのことを考えて、

荒木健二は短い生涯に終止符を打った。




●●●●●●●●●●




「ーーきるんじゃ」

「うーん」

「おーい、そろそろ起きるんじゃよ」

「ママーあと5分待って〜」

「まったく寝ぼけるのも大概にせいっ! 我は其方の母などではないぞ!」

「……え?」


流石にアホの健二でも最愛のママと知らない人を間違えたという事実を知ったら目も覚めてしまう。

いや、アホじゃないし!自分で言っても何だけどアホじゃないから!


「やっと起きたか」


そして健二は気づく

知らない人を親と間違えるという子供がやりそうな恥ずかしいことベスト3に入ることをしてしまったこと。そして目の前にいるじじぃは誰なんだと

めっちゃ恥ずかしいぃ〜、そしてお前誰〜!?

穴があったら入りたい、そう思い周りに穴が無いか探すという奇行に走る。


そういえば周り確認してなかったなぁ。4畳半の和室にちゃぶ台を挟んで向こう側に例のじじぃ、ご丁寧に座布団まである家具は箪笥だけ。箪笥の中は勝手に開けたらダメだから無理でしょ、押入れも同じく無理、あとは座布団の下か。そう思い座布団を持ち上げようとするとーー


「ほほぅ、我のことをじじぃと呼ぶか、威勢がいいことよのぅ。あ、あと我は神じゃ」

え?じじぃって言ったよ言ったけど心の中だよ!?

うん、ここは誤魔化せばいけるな。

「え、いや誰も言ってないじゃないすか」

「いや言ってたじゃないか、心の中で」

そーゆータイプですかぁぁー!言ったのバレたのかぁ!しかも神様に!

「心を読んだってことすか?」

「うむ」

いや!あり得ない!俺は認めない!

いや待てよこれも聞かれてるのか!とっさに口を手で覆いながら言った。

「いやいや、心を読むなんて冗談もほどほどにしてくださいよー。それに神様だなんて」

「冗談などではない!」

「……あ! 分かったぞ!さてはこれ夢だな、まったく夢でも無理やり起こされるなんてついてねぇーなぁ。よしっ! 寝るか!」


そう言って健二は横になった。

俺は夢にさえも騙されないスペシャルなヒューマンだからな。


「おいおいおい、ちょっと待て! これは夢ではないっ! ……もしかして其方覚えて無いのか?」

神様も流石にもう一度起こしたく無いのか慌てて止めようとしてきた。

てか覚えてないのか?って何をだよ

「何を?」

「……其方がもう死んだことを」

「!?」




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