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～プロローグ～

俺達は……産まれてからすぐにランク付けされる。

D、C、B、A、S……と

しかし、これによって人間としての価値や人間性が決まるというわけではない。このランク付けはあくまでも……

「スキル」のランク付けだ。

人間は、スキルを身に付けて産まれてくる。その中身は人それぞれであり、一人につき一つ身に付けてくる。

この中でもSランクのスキルは、唯一無二らしい。他のランクには同じ能力を持ってる人間が必ずいるなか、Sランクのスキルはダブりがない。

全人類が70億人いるなか、Sランクの人間は今のところたったの七人しかいないらしい。

……羨ましい。あぁ、羨ましい。

Sランクの人間や、Aランクの人間はモテるんだ……羨ましい！！

チックショウ！！なんで俺は＿＿

「Cランクなんだぁぁぁぁぁ！！！！」

Dじゃなかったぶんましだけどさ……それでもスキルは……

『声真似』

…………こんなんじゃ、戦えないよなぁ。

ま、学生のうちは戦う必要なんてないか。

「おぉーい、ユウトォ！！そろそろ授業始まるぜぇ！！」

ユウト「おお、分かったぁ！！」

そ、学生のうちは……楽しく過ごしていれば良いんだから！