表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

シンデレラの足

シンデレラの足


 誰もが憧れるシンデレラの靴、あなたにもきっと見つかる!

「シンデレラはいいよね。」

律子は靴のコーナーにある看板を見て言った。

「なんで?」

「ガラスの靴が合う。」

「ああ、あなただけが合うイコールあなたは特別ってこと?」

「それがこの物語がこれまで続いた原因ではあるんだろうけど、いまはそうじゃなくて、あたしはシンデレラ以上に靴が見つからない!」

「ねー!なんでだろうね?上に合わせれば、横が合わず、横に合わせれば上が合わず。もう探すの、嫌なんだけど。」

「だから言ったじゃない、面倒だよって。今のこれだって紐で抑えているんだから。」

律子は自分の履いている靴を指さして言う。

「足が小さいわけでもないのにね。」

「足、普通サイズよ!それなのに合わないってことは、小さい足だけのシンデレラよりも探すのが難しいのよ!」

「作れば?」

「高いのよ!二つ作ったけど。」

「作ったの?」

「しょうがないでしょ?パンプスもハイヒールも合わないんだから、就職活動用兼葬式用を色違いで作ったの。でも日用にそれは使うのはもったいなくて。」

「確かに。」

「家で大人しく待っていても王子様が来てくれるわけじゃないから、自分で合う靴をさっさと見つけないと。一足でも完全に合うなら、色違いがなくても同じものをまとめて買うんだけど、ないのよねぇ。」

「シンデレラより深刻なシンデレラの足!」

「覚えてない?あたしらが子供のころ、ラメ入りの透明なのびるビニールで編んだ、みたいな靴が流行ったの。」

「そうだっけ?」

「忘れもしない!私だけ入らなかったんだから!クラスの女の子たちが羨ましかった!あの時からずっとスニーカーよ。」

「靴も王子様への道のりもまだ遠そうねぇ。」

「言わないで。」

律子はため息をついた。

「靴が見つからないと、王子も探せないから。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ