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黒き魂を持つ銀髪の少年  作者: 神代零
プロローグ
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プロローグ1

新しい小説、『イクス伝記』となります!

この内容ではステータスなどは出ません。

二次創作にならないように書いたつもりだけど、このような話を知っている!と思った方は教えてくれるとありがたいです。


宜しくお願いします!


本日一話目

 




 広がる宇宙には、煌めく星々が輝いている…………




 その中に、他の星とは違う異常な力が包み込まれている星があった。




 この星は、神の手が入った特殊な力が他の星と違うと一線を引かれていた。他の星には、神の手などは入っておらず、普通の星として存在する天命であったが、『アリディオス』と名が付いた星は神らが観測を楽しむために、ある星である。この星に生きている者は、そんなことを知る術などはない。




 今回の話はその星、『アリディオス』で生きていく第二王子である人間の話になる…………






 ーーーーーーーーーーーーーーー






 ライゼオクス王国



 ライゼオクス王国とは、この世界にある大きな国の一つである。『アリディオス』では五つの大きな王国と帝国が柱となり、全てが人間の作った王国である。


『アリディオス』は人間しか言葉を交わせる種族がいないのか?

 それは間違いである。大きな国を建てたのは人間だが、言葉を交わせる種族は他にいて、それらを纏めて亜人と呼ぶ。


 だが、亜人と言う言葉はこの世界では蔑称であり、今は一部の人間でしか使われていない。『アリディオス』に存在する種族は人間を含めると六種類の種族が生きていて、五種類の種族はエルフ、ドワーフ、獣人、妖精、竜人である。

 それらの種族は人間が作った街には少数しか住んでいなくて、森、山などに村や集落を作って暮らしている。


 話が変わってしまったが、ライゼオクス王国の王族は亜人との仲を大切にしている。ライゼオクス王国は1人の女王が長年、国を動かしてきた王国であり、平和は200年も続いている。その平和は女王であるフェアルーク・エリダス・ディマク女王が200年以上も生きていて、反乱や戦争を仕掛けられても女王の持つ『生命魔法』で軍を蹴散らして、王国に1人の隊員でさえも入れなかった。


 この世界には『魔法』がある。『魔法』は生まれてから誰にも使えたわけでもない。

 では、どうやって『魔法』を使えるようになるのかは、4000年前から世界各地で見つかっている『神の盃』が『魔法』を手に入れるトリガーとなる。


『神の盃』とは、生き物が持つ隠された能力を引き出すことが出来る奇跡の紅い水である。それが何故、世界各地に散らばっているのかは今も良くわかっていない。なにせ、見つかる時は必ず瓶の中に入っているのだから、自然に生まれたとは言い難いだろう。と言っても、生き物の隠された能力を引き出すなどは普通の者に作り出すことは不可能だろう。

 なので、この奇跡の紅い水は神が作ったと言われる『神の盃』と名付けられている。




 女王が使う『生命魔法』は、今まで見つかっている魔法の中で、他の魔法とは大きな差があるとわかっている。

 なので、女王がいるライゼオクス王国へ不用意に攻めることは出来ないため、平和が200年も続いているわけだ。


 平和が続いて、その女王は1人の男と結婚をして、三人の子供を産んだ。第一王子、第二王子、第一王女と3人の子供は偉大なる母親を見て育ってきたのだった。

 そして、今に至るーーーー









 ここは王族が住む王城…………、外から見ると王城というより、神殿のような外見をしている。


 その中、1人の使用人が立派なドアをノックして、部屋の中にいる者に問いかける。


「イクス様、準備は終わりましたか?」

「ああ、今から出る」


 ドアを開き、部屋から出てくるのは第二王子であるイクス・エリダス・ディマク。歳は14歳である。

 母親譲りの銀髪であり、肩まで伸びている。顔は整っていて、女装をしたら女性に間違われるほどの容姿を持っている。イクスは身軽な服装を好んでおり、袖は無くて肩が剥き出しになっている服を着ており、腰にはマントのように大きいスカーフを巻いており、中には武器である三分した棒が隠されている。

 イクスは剣よりも棒を使った棒術を得意にしている。


「レクア兄さんと一緒に行くんだったよね?」

「はい、守護七騎王のジル様とミジェル様も一緒です」

「俺達の護衛だから一緒のは当たり前だよな」


 使用人が言う守護七騎王とは、王を守護する高位の騎士であり、騎士達の憧れなのだ。

 その騎士は7人いて、それぞれの王族に護衛が付く。ジル・バーン・二クスはレクスの護衛で、ミジェル・リデア・ノーラスは、イクスの護衛である。ミジェルは小さい時から護衛をして貰っていて、お姉さんのように頼もしく、戦闘もメイドもこなすオールマイティな女性なのだ。


「既に馬車で?」

「はい、イクス様が最後です」

「そうか」


 なら、これ以上は待たせないように、早足で馬車がある方向へ向かっていく。

 第一王子と第二王子が揃って、馬車で何処に向かうのか。


 それは例年のことであり、ライゼオクス王国から馬車で一週間の距離があるダリアロス帝国での祭りに参加するためだ。


 母親であるフェアルーク、父親のシュヒットとイクスの妹であり、第一王女のレミアードは向こうでやることがあり、先に行っている。後から王子の2人がライゼオクス王国での仕事を終わらせてから行くことになっている。

 馬車の往復で二週間ぐらいになり、滞在する期間も考えれば、王族の皆が一ヶ月も王国を開けることになる。守護七騎王の2人に留守を任せるといえ、王族がいなくなるのは他の国に隙を見せていることに変わりはない。

 だから、フェアルークとシュヒットとレミアードが先に行き、王子の2人が後から行くことで、王族が王国にいる時間を増やし、不安を少し取り除いている。






 イクスは、馬車がある場所に着き、そこには第一王子であるレクアと守護七騎王である2人が待っているのが見えた。


「ようやく来たか」

「待たせて、すいません」


 レクアは金髪であり、父親のシュヒット譲りである。歳は21歳で、武器は細長い剣、レイピアを得意にしている。公私をキチンと分別しており、公はできた人であり、礼儀も王族としての恥を見せることはない。

 だが、私のレクアは…………


「はぁー、これから長い時間は馬車の中か……、途中で魔獣でも襲ってこねぇかな」

「その時はジルとミジェルが片付けちゃうから、レクア兄さんの出番はないと思うよ?」


 レクアはダラけるように、馬車に乗り込んでいた。こっちが素であり、公は猫を被っているようなものだった。


「イクス様、準備は大丈夫ですか?忘れ物はありませんか?」

「……そろそろ子供扱いは止めて欲しいんだけど…、忘れ物は大丈夫だよ」

「それは私に勝ってからにして下さい。忘れ物がなければ、出発しましょう」


 ニコッとして、戦って勝ってから申て下さいと言っているのだ。ミジェルは黒の髪で、一本の三つ編みを束べており、顔は可愛い部類に入るだろう。


「ははっ、まだあの賭けは続いているんだなっ!」


 ジルが笑いながらイクスの頭をポンポンと軽く叩いている。

 普通なら、王族の頭に手を乗せるなど、不敬罪になりそうなものだが、その様子はない。ジルはミジェルと同様に小さかった頃からいた人で、よく頭に手を乗せていたので、今では自然に認められていたのだ。

 ジルはハルバードを武器にし、敵を蹴散らす。その実力は王国の中でも五本指の中に入る。


「ミジェルはあの魔法を持っているから、勝つのは今のイクスでも難しいんじゃねぇのか?」


 ジルが言うには、もし魔法込みでミジェルと戦ったら、ジルが負ける可能性が高いと。ミジェルはそれ程に強い魔法を持っているが、身体能力や様々な武器を扱う技術も馬鹿には出来ない。


 イクスが8歳の頃に、ミジェルと賭けをしている。あの時はイクスは子供扱いをされたくはない歳であり、子供扱いをしてくるミジェルに「俺が勝ったら、子供扱いを止めて貰う!!」と言ってしまい、まだ勝てていないイクスは子供扱いされているのだ。


「魔法か……」

「イクス様は、来年で15歳なので、慌てる必要はありませんよ」

「そうだな。俺も15歳で手に入れたしな」


 今のイクスはまだ魔法を使えない。何故、使えないのかは、イクスだからではなく、世界中の人にも言えることであり、『神の盃』は15歳以上にならなければ、飲めない。

 その理由は、15歳を超えていないのに、飲むと……………………血を吐いて、苦しみ、3日後に死ぬのだ。その根拠は、先人が確認したことであり、その記録が残されている。

 だから、まだ15歳以上になってないのに、飲むことは禁止にされている。ちなみに、『神の盃』は世界各地で見つかっており、数も多いのだ。王城にも、10個程の『神の盃』が保存されている。


「イクス様も乗って下さい。そろそろ出ますので」

「ああ、わかった」


 イクスも馬車に乗り込み、続いて守護七騎王の2人も武器をすぐに取り出せる場所においてから、それぞれの王子の隣へ座る。馬車が動き出し、城内から街へ繰り出す。城門が開き、街の様子が窓からよく見える。


「やっぱり、商人が少ないね」

「当たり前だろう。とっくに祭りの準備しにダリアロス帝国へ向かっているからな」

「いつもより、静かなのは寂しいかもしれませんね」


 全く、人がいないわけでもないが、こんなに騒がしかったのが物足りなくなると、少し寂しく感じるのは仕方が無いだろう。しばらく、街の中を通って、もう一つの城門へ着く。


 ここを出れば、草原や森が見え、整えられた道から外れると魔獣に出会うだろう。魔獣とは、動物や虫が異常変異した生き物であり、出会ったら襲ってくるので、人の害になっている。

 何故、魔獣が生まれてしまったのか、今もよくわかっていない。


「俺は寝とくから、魔獣が出たら起こしてくれよな」

「貴方も護衛なんですから、真面目に周りを警戒してなさい」

「いてぇよ!?いててててーーーー!!」


 ミジェルがジルの耳を抓って、引っ張っていた。まだ明るいのに、護衛の仕事をせずに寝ようとしたので、罰が当たったんだろう。


「んじゃ、俺は寝ているからな」

「そうだね、やることもないし、俺も寝るか。休憩になったら起こしてね」

「畏まりました。ごゆっくり」

「あっ!ずりぃぞ!?なんで、王子だけ!?」

「当たり前でしょう?昨日まではフェアルーク様とシュヒット様の仕事を代わりにやっていたのですから」


 レクスはフェアルークがやっていた経済のことを請け負い、イクスはまだ14歳なので、大それた事はまだ出来ないので、父親であるシュヒットの代わりに兵士の相手をしていた。指南などはまだ出来ないが、相手になることは出来る。ほぼ毎日、ミジェルに指南を受けており、普通の兵士よりは強い実力を持っている。長年、兵士をやっていた者には確実に勝てるとは言い難いが、14歳の年を考えれば、この成長は凄いことだろう。




 ーーーーしばらく馬車を走らせていたら、道の真ん中で通るのを邪魔する生き物がいた。

 ミジェルは一体だけだったので、王子達を起こす必要はないと思ったが、念のために起こしておいた。


「魔獣ですね。一体だけなので、ジルだけでも充分でしょう」

「ふわぁ〜、魔獣か?一体だけなら、俺にやらせてくれよ?」

「駄目です。ジルの存在意義がなくなりますので」

「酷い言い様だなっ!?」

「まぁまぁ、一体だけなんだし、レクア兄さんにやらせてもいいじゃないかな?昨日までは書類仕事ばかりでストレスが溜まっているみたいだし」

「イクスは良くわかっているなっ!なぁ、俺にやらせてくれよ〜」

「……はぁ、仕方がありませんね。ジル、ちゃんと守りなさい」

「レクアは充分強いんだから、その程度の魔獣なら大丈夫じゃねぇの?」

「ちゃんとやらないのであれば、フェアルーク様に進言して、貴方の給料を減らして貰いますよ?」

「すいませんでした!!ちゃんと、やりますので!!」


 馬車の中なのに、ジルは立派な土下座をしてみせた。ミジェルの目が本気だとわかったからだ。


「ジルはミジェルに頭が上がらないんだな」

「ははっ……、前に一回給料を減らされたことがあったからね。三分の一も」

「あー、凄い減らされたんだな」


 とにかく、魔獣の近くまで近付いたので、レクアは立てていたレイピアを持ち出す。




「さぁ、やるか」




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