1章 13話「コロシアムの化物」
明けましておめでとうございます!今年も一年間よろしくお願いします!
・・・さて前置きはここまでにして今回の話は正月スペシャルとということでいつもよりも長くしました。
(まあ単純に区切りが見つからなかっただけなんだけどね・・・)
本当は1日に投稿したかった・・・!
決勝が終わって俺達は勝ったと思われていたがまだことは終わってなかった
大きな音はコロシアムの一部が壊れた音らしい
けれど・・・
「私も体験したけどこのコロシアムの壁を壊すなんてこの辺の魔物じゃ無理よ」
「それこそCランクやBランク・・・あるいは・・・A―――」
リスナがそう呟くと急に立ち上がり
「観客は・・・避難させたの?」
「は・・・はい!」
「こんなこともあろうかと避難経路と避難方法を確認しておりましたのでお客様の無事は保証します」
「・・・そう・・なら私達も避難しないといけないけど・・・」
「・・・あいつを野放しにしたらきっと被害が出る」
「・・・お待ち下さい!」
「何」
「いくら貴方様でもあいつには敵いません―――!」
「あいつ?」
「あ・・・いえ・・・」
「とにかくお逃げください!」
「だめ・・・私は冒険者なの戦うことができる」
「それなのに戦えない人達を見捨てるなんてできない」
リスナはそう言って審判を振りほどいて音のした方へ向かった・・・
「行ってしまわれましたか・・・」
「しかしあなた様達だけでも逃げてください!」
正直逃げたいという気持ちはあるが・・・
「行くぞ!バン!」
「おう!!」
俺も見捨てられない
一人で向かってたやつがいるのに―――!
俺は・・・いや俺達はそう思いリスナを追った・・・
―――――――――
「行ってしまわれましたか・・・」
「私は・・・」
「とりあえずお客様の安全を優先します!」
―――――――――
(音はこの辺からしたはず―――)
(あれは・・・)
目の前にあったのはコロシアムの広大な庭へと続く門だった
・・・が門が大きく壊されておりその原型を留めてなかった
(これもあいつの原因―――)
(あいつは庭にいる・・・)
そう思い庭に出た―――
庭は本来なら美しく花々が咲いているが今は何者かによって荒らされていた
さらに大きな足跡があった
その形は人間のものではなかった
(足跡はまだ温かい・・・ということはここにいる・・・)
しかし庭は荒らされており死角などあるためどこにいるかわからなかった・・・
(それでもやらないと―――)
そう思い庭を探索し始める
「小結界」
そういうと彼女の周りに結界が現れた
(これなら奇襲にも対応できる)
「・・・!」
指が急に痛くなったので確認すると折れた植物によって指の先が切れていた
と言っても軽症だがそこから血が少し垂れて床に落ちてた
(これぐらいなら・・・)
「小回復魔法」
彼女の指はもとに戻った
(次からは気をつけないと・・・あまり魔力は消費したくないから・・・)
彼女はそう思い庭をまた探索する
・・・だが
彼女は知らなかった・・・
この怪我が原因であいつを呼び寄せてしまうことに・・・
―――――――――
俺達はリスナを追ってここまで来たが・・・
「見失ったな・・・」
「あぁ」
なんせこのコロシアムは結構広いので迷いやすいのだ
とはいえどうしたものか・・・
「森のことなんか活かせない・・・」
「無茶言うなそんなこと・・・」
「・・・できたわ」
「は?」
「足跡よ」
「・・・あぁ」
「あいつなら足跡の一つや二つ残してるだろ!」
「よし!まずは足跡探しだ!行くぞ!」
そこからか・・・
―――――――――
庭を探索して数分がたった
あまり変化が感じられなかった
(ここにはいなかった・・・でも・・・)
(もうすこし調べてみよう・・・)
その時後ろに殺気を感じた
(!)
気づいたときには遅かった
後ろから何者かが襲ってきた
化物はリスナを押さえつけるなり何回も引き裂いた
(これは不味い・・・)
「初期炎魔法!」
ファイアが化物の顔に当たると化物は自身の顔を抑え込み行動不能になっていた
(・・・こいつは・・・)
リスナはなんとか抜け出し化物を見た
化物はリスナより一回りデカく全体が黒いが爪の先や角が赤い
そしてあらわにしたその顔は牙が何本もあり大きな瞳がこちらを見つめた
(こいつは・・・なんなの?)
いろんなことを知っていた彼女だがこんな化物は知らなかった
知らない敵が彼女にとっての一番の脅威だった―――!
(いや・・・まずは落ち着いて行動を分析する・・・)
化物は2本の足を使ってリスナを追いかける
けれど幸いなことに足はあまり早くないみたいだ
(これなら―――!)
「氷柱!」
氷柱を化物にぶつけようとするが化物は手で薙ぎ払い氷柱を壊してる
けれども壊しきれなく受けてる氷柱は何本かあった
(いける!このまま氷柱を地道にやっていけば―――!)
リスナは希望が見えたと思っていた・・・
だが現実はそんな甘くなかった
突然化物が構えだした―――!
(何・・・!)
ウウオオオォォォンンン!!!
すると化物はリスナに向けて声にならない咆哮を浴びせてきた
それを聞いてしまったリスナは激しい頭痛と目眩に襲われた
(何・・・このひどい咆哮は・・・)
(これもやつの技なの・・・?)
幸いにも頭痛と目眩は薄まったが若干残ってしまってる
(一旦・・・回復しなければ・・・)
リスナは化物の視界から消え近くの障害物で回復していた
(幸いなことにあの化物は獣の本能に従っていた気がする)
(今のうちに回復を―――!)
「・・・中回復魔法・・・」
魔法で回復させた
・・・しかし効き目がなかった
(・・・!)
(なんで・・・いつもならこれぐらいたいしたことないのに・・・)
調べたところここの出血がひどくて回復が効かないらしい
おそらくこの傷は最初にくらった乱れひっかきでついたもの
回復ができないならこのまま戦うのも困難
かといって見つかるのも時間の問題
(どうしたら・・・)
しかし彼女は知らなかった
彼女に近づく影があることに―――!
突然上が暗くなったと思えば上からあの化物が覗いていた
(・・・不味い・・・)
ここからどう巻き返したらいいかわからない彼女はとある決断をした
「氷柱!」
体ではなく顔に当てることによりダメージは期待できないが隙が生まれる
(・・・今のうちに・・・)
彼女は化物を背にして走った
そう勝てないと思った彼女は逃げる選択肢を手に取った
しかしただ逃げてるだけではなかった
冷静に考え周りを分析しながら対抗手段を考えていた
しかしここまでの命の危険を感じたことない彼女はあまり冷静になれなかった―――!
あの化物が追ってきている
(・・・足が速い―――!)
そう化物は確実に足が速くなっていた
(このままじゃ―――!)
さらに化物は一瞬しゃがむ
(・・・あれは・・・!)
すると化物が思い切りこちらに走ってきた
・・・いやもはやジャンプしてるみたいだった
リスナはかわせなく再び化物の斬撃を何回も受けてしまう
(これじゃ―――!)
リスナはなんとか化物の攻撃を抜け出したが化物は未だに追ってくる
リスナは対処法を考えていたがここまでの傷と恐怖が積み重なりなにも考えられなかった
リスナは躓いてしまった
化物は勝ち誇ったようにあるいて迫ってきた
リスナは何もしなかった
・・・いや何もできなかった
(いや・・だ・・・4に・・たくない・・・)
化物が無惨にもリスナに飛びかかろうとした
しかしその時だった―――!!!
「待てーー!!!」
聞いたことがある声がした
後にこの声が後の彼女の人生を帰ることになった―――
―――――――――
はたまたどこかの部屋にて・・・
「あいつが例の魔法使いか・・・」
「どうやら実力はあまりなさそうだな」
「・・・だが・・・」
「・・・妙な胸騒ぎがする・・・」
「・・・」
今年の目標はゲームで神引きをすることを祈ったのぜ




