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本と寝る

作者: 阿吽トム

初めまして、阿吽あうんと申します。

初投稿になります。短編の割に量が多いのか、少ないのか...そんな感覚もまだわかりませんが、思い付きで書いてみました。

もし、また投稿することがあればその時に調整してみます。

 読書感想文と言うものを書いた記憶はない。小学生のころだったかと思うが、長期間の休みには決まって、大量の宿題に加え、長期休暇を利用しての自由研究や、読書感想文などの後回しにしたい大掛かりな課題が与えられた。

私が小学生の頃は自由研究と読書感想文のどちらかを選択して、提出すれば良いというパターンで、当時は本を全く読まなかったので、自由研究を選択していた。



 最近、随分と気温が高くなり、日中太陽が真上から照らしている時間の気温は、25℃前後をうろうろとしている。

夕食の時にみた天気予報で、変わった名前の天気予報士が7月上旬並みの気温だと言っていた。今日は4月15日。三か月も前倒しをして、季節をひとつとばしている。暦の上ではまだ春なのに、気温だけが先行しているが、何食わぬ顔でそれを話をしていた。


 気温が高くなるにつれ、夜はなかなか寝付けない。基本的に私は就寝時、一年を通して冷房も暖房もいれないことが多い。寝れればいいのだからもったいないとか、そんな風に感じてしまう。

 

 ただ昨今、地球温暖化が原因でとんでもなく夏は暑い。夏に近づくにつれ、その言葉をテレビやネットで毎日のように見る。本日の熱中症による救急搬送の患者が云々、部活動中に水分補給不足で云々、高齢者が冷房をつけていなくて体調不良が云々、そんな熱中症による死傷災害の数は年々増加傾向にあるという。そのため、どうしても暑くてたまらない場合は、私もエアコンを起動させる。我慢はしていない。


 そんな私は寝ることに苦手意識がある。暑いとそれはより一層感じるが暑いこと以外にも、夕方に寝てしまったり、休みの日に昼過ぎまで寝てしまっていたりすると、余計に眠れない。

その時はあらかじめ夜眠れないことがわかっているので、就寝前にお酒を入れるか、もしくは、部屋の電気を消して、間接照明で手元を照らして、30分程度の時間だけ読書をしている。

 

 最近は人に借りた二冊の本を読み進めており、かれこれ二か月前に受け取って、まだ読み終わっていない。進捗は一冊目は読了(どくりょう)。二冊目は50ページほど読んだ。


 寝る前の30分ほどの時間と、仕事やプライベートの用事で電車移動がある場合は、その時に読む。つい先日は、二週間連続で出張と旅行が重なり、電車移動の時間がたくさんあった。そこで一気に進んだが、普段は毎晩の30分だけなので、かなり歩みが遅い。

 それでも、薄暗いベットの上で行う読書はとても気に入っていて、読んでいると、うとうとしてくる。

以前、睡眠の質を向上させると(うた)っている、消しゴムぐらいの大きさのドリンクを一週間飲み続けたが、全然効果がなかった。体との相性や、そもそもわたしが全然信用していないからかもしれないが、それよりもずっと、本を読むことの方が体と頭との相性がいいようだ。


 でも、そのうとうとしてしまうせいで、なかなかストーリーが頭に入ってこない。半覚醒状態で読むことはかなり難しい。

二行進んで、(まぶた)が落ちる。瞼が開いて、また文字を追いかける。追いかけていると眠くなり、どこを読んでいるのか曖昧になってくる。これらの繰り返しで、全くと言っていいほど、内容が頭に入ってこない。

せっかく読んでいるからにはストーリーをゆっくりと頭で理解しながら、気に入った表現やセリフなどをメモして進みたいのに。でも、眠たくなることも目的のひとつなので、それも(こば)めない。


 まあ何が言いたいかと言うと、私はこれでいい。わからなくなれば、次の日にまた読めばいいし、空いた時間ができれば一気に読む。


 そんな風にうとうとしてきたなら、すかさず栞を挟む。栞は先日の旅行で広島県へ行ったときに買った、着物生地の可愛らしい柄があしらわれたもの。

次に手元を照らしてくれていた照明のスイッチをきって、仕上げに軽く布団を胸の位置までひっぱって体にのせ、目を(つむ)る。


 これが最近のルーティンだ。ポイントは本を閉じてから、枕に頭を沈めるまでの一連の所作をどれだけスムーズに(こな)すか。これをゆっくりやったり、ましてやスマートフォンの電源を入れて、SNSを見た日には、全てが水の泡になる。


 ただ、都合よく眠くならないときもある。先日の日曜日は、一時間ほど昼寝をしてしまったために、しばらくうとうとせずに、気が付くと一冊読み終わっていた。

その本が人から借りた二冊のうちの一冊目だ。たしか残り150ページぐらいあったと思うが二時間ぐらい読んでいた。その時はかなり面白くて、後半になるにつれ、読む速度も上がるし、私にしてはかなり早かったと思う。面白くて眠くならなかったのもあるだろう。とても良い展開だった。

「タイトル:暗いところで待ち合わせ/著者:乙一」



 机の裏に、磁石でつけている部屋の電気を操作するリモコンを、ベットの上で横になりながら、手探りで机の裏を触り、手先の感覚でボタンを二度押す。ピッピッと素早く二度音が聞こえたら、同時に一度目で濃い青色の豆電球になり、辺りを薄暗くする。それは夜の水族館のようでとても落ち着く。

二度目で完全に暗くなり、外と同じ暗さ、もしくは天気が良くて雲がない日には、カーテンの隙間から月明りが私の顔を照らして、少しまぶしいとさえ思う。

それでも、カーテンの隙間を閉めることはできずに、そのまま眠ってしまう。


 最近の読書事情について話してみました。昨年から本を少しづつ読み始めて、これまでで5冊ぐらいは最後まで読んだと思います。これまでもちょくちょく読んではいましたが、ここまで継続して読んではいませんでした。

 中にはあらすじや表紙を見て、興味本位で図書館で手に取った本が実際に読んでみると、難しすぎて断念したり、私には合わないかもと序盤であきらめてしまう本もありました。

 今借りて読んでいる本の後にもまだ、友人から薦めもらったものが三冊あるし、図書館に行くと読みたい本がいっぱいあります。


 でも、やっぱり人から借りたものや薦めてもらったものは、自分で見つけたものより、読み甲斐があっていい。そのひとの読んでいる姿や、私はこう思ったけどあのひとはどう感じたかなとか。会話にまでしなくても、そんな想像をしながら読む。この箇所はきっと笑っただろうなとか。

 これからもしばらくは読書生活が続きそうで、まだ見ぬ本に出合うことがとても楽しみです。図書館行きたくなってきました。


もし宜しければ、☆印で評価をつけて頂けると参考になります。

コメントも大歓迎です。

何卒宜しくお願い致します。


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