第6話
「あぁきたきた」
「こ、こんにちは」
「はい、こんにちはってそんな緊張しなくて大丈夫よ?私もこの学年の先生なんだから」
「あ、そうなんですか」
「確か...魔法生物学の先生草薙先生ですか?」
「えぇそうよよく覚えてるよね」
「まぁ一応」
「それじゃぁ雑談はこのくらいにして、名前とクラス教えてくれる」
「1年生1組創地愛咲です」
「ハイハイ...創地愛咲あぁあの子ね(小声)」
(なんか覚えられてる、そりゃそうだよねぇあはは)
「1年生2組のエルザです」
「エルザさん...あぁ!なるほど家名を言いたくない子は君か」
「えぇはいまぁ」
「あぁ、ごめん声大きかったわねこれじゃぁ」
「あぁいえ、大丈夫ですよ」
「ほんとごめんなさい...よーし、やり方は昨日の魔力量測定と一緒手を奥にある属性測定機にかざすだけ、まだ前の子が終わってないみたいだから待っててねー、あ、そだ何か問題あった先生を呼んでね」
「はい、わかりました」
「お、空いたみたいじゃぁ右の属性測定機使ってね」
(多分だけど先生私がまた測定機割るって思ってるよね...いやまぁ割りそうだから怖いんだけど割れたら流石にエルザちゃんにバレるよなぁ)
「愛咲さん?どうされましたか?」
「あぁ!ごめんなさい考え事を」
「そうですかじゃぁまず私からやりますね」
オワァン
「火...属性ですね。やっぱりそうでしたか」
「火属性っと!」
「次は愛咲さんですよ」
「はい」
(...やだぁ、また割そうだもんこれーいやー無理〜これ以上目立ちたくなァい...やだやだ、魔法使えないんだから目立って何か期待とかされたらまじで無理...死ぬんだけど無理〜いやぁもうここ出来たら腹くくるしかないよなぁーア゛ア゛ア゛ア゛ア゛無理ー、よし!よし!よし!行くぞ)
バキ
「あ、」
バキバキバキバキバキパリン
「!?」
(あぁーやっぱりそうだよ、こうなるよねうん、知ってた知ってた…ッスーだから嫌だったんだよーこれー無理...)
「あ、愛咲さん...大丈夫ですか?先生呼んできますよ」
「いやもういるよ」
「わぁ!」
「いやー音聞こえちゃったんだよね〜やっぱり割れたか〜愛咲さん!」
「こっち見ないでくださいよぉ...」
「あぁやっぱり愛咲さんが昨日魔力測定玉を割ったんですね」
「え!?知らなかったの!?...ってあ、入学式いなかったのかエルザさん」
「えぇそうです」
「じゃぁなんでエルザちゃんは知ってたの?」
「なんでっと言われましても愛咲さんが先生に話を聞きに行くと言って居なくなった時に後ろの方が『さっきの人って昨日魔力測定玉割った人じゃない!』『いやー違うでしょ...いやでも似てたなぁ...ワンチャンあるんじゃね!』みたいな話をしていたのを聞いてもしかしたらって思っていて、帰ってカマかけて見たんですよ、会ってみたいって言ったじゃないですかその時の愛咲さんったら物凄く動揺していてあからさまに目を合わせなくなったんで確信がそこでもてたんです」
「うっそ私嘘つくのめっちゃ下手じゃん」
「そりゃぁバレちゃうね...じゃなくて!片付けするから待ってて用紙には測定不可って書いておいて」
「あ、はい分かりました」
「それじゃぁ別のテスト受けに行ってー」
「はい!けど...手伝わなくて」
「大丈夫よ大丈夫」
「そうですか申し訳ありません」
「こんなことで気にしないでよ、すぐ終わるんだから」
「あ、でも」
「愛咲さん行きますよ」
「え、アッハイって...もう出てるの!?はやぁ」
「そういえばさっき先生に何聞きに行っていたんですか?」
「あぁ...えっとね、昨日魔力測定玉割っちゃったから属性測定機を壊しちゃわないかなって思って...このテスト受けていいか聞いてきたんです」
「なるほどそういう事でしたか」
「一応先生に言って起こっか...」
「そうですね〜その方が良いかと、誰先生をお探しで?」
「うちの担任の安藤桃先生」
「ならあそこにいますよ」
「あ、ほんとだー気づかなかったありがとう〜」
「いえいえ」
「安藤先生〜」
「ん?あら、愛咲さんじゃないですか、それと...確か2組のエルザ...さん?」
「初めましてご機嫌よう、安藤桃先生、私の名前覚えててくださり光栄でございます」
「そ、そんなかしこまらなくても平気よエルザさん...それで愛咲さんは何用で?何となくわかってるけど」
「属性測定機を割ってしまいまして...」
「やっぱりか〜、君が何かと想定外ってことはわかったんだけど...これでどうやって調べるか皆目検討もつかなくなっちゃったわね」
「...本当に、仮説だけしか立てられないんです」
「こりゃぁ困ったことになったわね」
「まぁ、一応考えてみるから...それまでどうしよっかね」
「一応授業は受けさせて経過観察していく...っと言う形は取るのはいかがでしょうか?」
「おぉ!?エルザさん、ん〜まぁ現状それしか方法がないからそうなると〜思うんだけど、まぁ今日の会議で大方決まるから待っててとしか言いようがないのよね〜ごめんなさい、けど報告してくれてありがとうね」
「こちらこそお時間お取りして申し訳ありませんでした」
「ど、どうしてエルザちゃんが謝るの...本当にすいません先生」
「昨日も言ったけど私に関してはこの件楽しませて貰ってるは、ここ変わり者の先生多いから大体の人は面白がってると思うから本当気にしないで」
「それは...それで気になるな...」
「あはは、それもそうね、あんまり気負いしないで、これでちょっと気持ちが楽になったら私の作戦は成功したってことよ」
「それ...本人に言って大丈夫なんでしょうか?」
「はぁ!?確かにそうですね...あはは...ごめんなさい」
「あぁ、いや責めたくて言った訳無くてですね」
「そう?ごめんなさいね、私変なとこでやらかしちゃうから...本当に」
「先生も気負いしないで行きましょ!それじゃぁ私達はテストの続き受けないとなんで」
「えぇ、引き留めてごめんなさいね」
「ねぇ愛咲さん」
「ん?どうしたのエルザちゃん」
「クイズ...出してもいいかしら」
「急だね...いいよそのクイズ受けてみようぞ」
「じゃぁ問題あ、1問だけですよ?魔力測定玉と属性測定機の2つどちらとも魔水晶を使っていて丸いのにどうして属性測定機は測定機となっているのでしょうか」
(ん〜普通に難しい問題出てきたなぁ...そういや昨日調べてる時にどっかで見た気がするな...何処だ思い出せ思い出すんだ......あ、)
「確か〜時代の背景的に最先端なもの、であると意味付けたかったから〜じゃなかったけ?」
「ある意味正解です」
「ある意味?」
「えぇ、一般的にはそう言われていますけれど、実際は『魔力測定玉と、属性測定玉だと似ててこんがらがる人がいるから、属性測定機にした』なんですよ」
「へぇ〜!!よくそんなこと知ってるね、物知り」
「いえ、物知り...というよりいやまぁ、そうですね」
「?そうだ次は何処に行くの?」
「そうですねここから近いところだと〜そうですね魔法がどれだけ使えるかテストする所が近いですね」
「じゃぁそこにしようか」
「そうですね、そうしましょう」
〜移動中〜
「あら、愛咲今から?」
「あ、舞ちゃん、そうなの今から」
「ラッキーね今なら空いてるわ」
「そそ、さっき凄く混んでたんだよ?もういっぱいいっぱいパツンパツンだったの」
「そうなんだ〜蘭奈ちゃんは魔法どうだったの?」
「蘭奈は魔法が上手よ、上級魔法を使えてるんだもの」
「凄いですね蘭奈さん」
「えっと...エルっち!!ありがとねー」
「え、エルっち?」
「ごめんなさいね〜蘭奈ってばよくあだ名付けるから嫌だったら言ってもらって全然」
「いやとかではなく、あだ名というものを初めて貰ったもので少し戸惑ってしまったんですなので全然大丈夫です。」
「そうですか、ならいいんですけど」
「舞ねぇ、そろそろ」
「えぇ、そうねそれじゃぁ私たちはこれで」
「バイバイまた後でね」
「さようなら」
「よし!じゃぁ空いてるみたいだし行こっか」
「そうですね」
「エルザちゃんは魔法そんなに使えないんだよね?」
「えぇそうです、というか魔力量が少なくて...」
「どのくらいしかないの?」
「.....50(小声)」
「え?」
「50しかないんです...」
「!?」
(普通の魔法使いでも1000ある所の50って、そりゃぁ少ないようん、普通の魔法で魔力量100使うんだから、いちばん少ないので50なんだから、使ったら一瞬で魔力切れ起こしちゃうよ)
「まぁ、一応1個だけ使える魔法があるのでそれを使いますよ」
「え!でもそれって魔力切れ起こしちゃうんじゃ...」
「そんなに心配しないでください、ちょうど端のが空いているのでそこを使いましょうか」
「え...本当に大丈夫?」
「えぇ、大丈夫ですよ.......魔法炎」
「よ、鎧が」
(溶けた!?鎧...つまり鉄が溶ける温度は1,538°Cそれを出したの!?というかあの魔法一度も見たことがない...ということはオリジナル魔法?)
「どうかしら?」
「す、凄いですね、あれってオリジナル魔法なんですか?」
「ん〜私オリジナルって言ったら嘘になるわね、ある子がね、私の魔力量が少なくて使える魔法がないって話をしたら私の為だけに作ってくれた魔法...だから私じゃないの、あの子の私への贈り物なのよ」
「そうなんですね...なんだからオシャレですけど魔力量ってどのくらい必要なんですか?」
「30よ30これだけ出せて30なの自分でもびっくりよ」
「愛...というか友情ですね」
「...愛〜ね」
「それだとどの部類に分けたらいいんだろう?」
「ん〜そうねそこが難点よね」
「まぁ後で先生に聞こっか...て」
「そんなの1番上でいいわよ」
「先生!?」
「あら草薙先生またおあいしましたわね」
「そうねあっちみんな終わったっぽくて今暇でね〜歩いてたら凄い炎がみえて来てみたらびっくりよ」
「そういう事でしたか」
「魔力量30でこれって作った子凄いわね、絶対大物になるわよ」
「...そう、ですね」
「?まぁ先生終わったら言わないとだから行くわね」
「えぇ、さようなら...次は愛咲さんの番ですよ」
「そうだね...けど」
「何も打てないんですよね...ん〜一応打つふりだけしてみるのはいかがでしょうか?」
「打つ振り?」
「そうです一応お試しで」
「それもそうだね、試さないで諦めるのは...ダメだもんね」
(ん〜簡単に使える魔法ってなんだー属性も分からないんだからどうすれば...)
「ノ、無!!!!!!!!」
シーン
「確かにお試し...と言いましたが、属性分からないんでしたね...」
「そうなんだよぉ〜困った...」
「初めて魔法を使った時はどんなんだったんですか?」
「...えっとそ、それはァ〜」
(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!魔法使ったことないんだよぉ〜ここで言えばどうして騙してきたのか!って思われて詐欺罪とかで捕まっちゃったらどーしようどーしよう)
「あ、あんまりぃ...覚えてなくって」
「...そうなんですね、じゃぁ本当に困りましたね」
「まぁ、気にしないで次行こうよ」
「そうですか?愛咲さんがいいならいいのですが...」
「私は平気だから」
「分かりましたじゃぁ次行きましょうか」
()つけたら上に文字が出るって気づいたのはいいんですけど、簡単な漢字はつけないくていいかなっと思いました。次から澪とかの難しいのだけ着けるようにします
次回投稿予定日
今月中