第5話
「ん〜もう朝かぁもう1回ね…いや起きるか」
㌧㌧㌧
「おはぁよぉお母さん」
「おはよう、愛咲」
「何作ってるの?」
「お弁当よ、中身は秘密」
「えーなんで」
「うそうそ、野菜炒めと生姜焼き、あとはだし巻き玉子ね」
「おぉ、美味しそう」
「ふふふ、そりゃお母さんが作るんだもの美味しいに決まってるでしょ?」
「それもそっか」
「乗ってくれるんかい」
「あ、鍋食べていい?」
「あっためてあるから好きに取りなさい」
「はーいどうも」
「ご馳走様、やっぱ美味しいね」
「そう?なら良かった」
「じゃぁ学校行く準備してくるね」
「えぇ、してらっしゃい」
「愛咲〜もう出る時間よー」
「やば〜お母さん!昨日渡したやつは?」
「え?あぁ渡してなかったわね」
「良かったぁ…無くしたのかと」
「ごめんごめん」
「じゃぁ行ってくるねー」
「ごめんねー行ってらっしゃい」
「いってきまーす」
「ばぁおっはよー」
「うわ、びっくりした」
「えへへイタズラダイセイコーゥ」
「蘭奈、置いてかないでよ」
「えへへごめん〜舞ねぇ」
「まぁいいけど」
「2人とも一緒に行くんだ」
「え?違うよ」
「???」
「蘭奈は多分2人じゃなくて3人で一緒に行くと思ってるから」
「あぁ…なるほど」
「そうだよ!3人で行くのだよ」
「そっかそれもそうだね」
「そういや提出物持ってきた?」
「うん!うちは持ってきたよ」
「私も、学校に忘れてたから1回取りに戻ったんだよね…」
「何やってるのよ愛咲」
「えへへ」
「はぁ…あ、誠と澪」
「おはよう、舞と、蘭奈さんに、愛咲さん」
「なんで私だけ呼び捨て?」
「仲良いからいいかなって」
「別にいいけどさぁ」
「おはよう〜ございますまこっち」
「元気だね」
「ふふんうちは何時でも元気いっぱいなのだよ」
「おはよう、誠くん」
「あぁおはよう、愛咲さん」
「澪さんもおはようございます」
「…っす」
「澪!ちゃんと挨拶しなさいよ」
「うるせぇなぁ、舞…」
「はぁ!なんですってあんたがちゃんと挨拶しないからよ、あんたが100悪いでしょ」
「ソーダソーダ」
「舞ちゃん私、気にしてないから」
「ほら、愛咲は気にしてない」
「本人が気にしてなくても他の人は気にしてるの、あと愛咲ってなによ愛咲さんでしょ」
「舞は愛咲って呼んでるのに俺はダメなのか!?」
「私は仲良いからよ、あんたそんな話してないでしょ」
「ソーダソーダ」
「蘭奈ちゃん…多分話わかってないよね」
「ん〜うん!なんもわかんない」
「やっぱり…」
「ハイハイ2人ともそこまで」
「誠様!?」
「澪…挨拶は人間の基本だ疎かにしては行けないよ」
「も、申し訳ございません…」
「そうよ、近くにいる者の性格が悪かったら主人が悪い目で見られるのよ」
「!……」
「まぁまぁ、けどそうだね他の人に対しても最低限のマナーと言うものを身につけた方がいいようだね」
「すいません…これから気おつけます」
「はい!じゃぁこの話は終わり」
「ちょうど学校だ〜いえーい」
「蘭奈、周りを見てよ?人にぶつかったら大変なんだから」
「は!それもそうだ!ごめんね…ありがとう舞ねぇ」
「はぁ…」
「舞ちゃんってほんと優しいよね」
「や、優しい?そ、そうかな…」
「なんというか面倒見がいいと言うかなんて言うか」
「そんな…私喧嘩早いし」
「そんなことないよ、ちゃんと自分の意思を持って、それをちゃんと伝えてるからよくぶつかっちゃうんだよ」
「そうだよぉ舞ねぇとっっても優しいんだなぁ」
「そうだね、舞はいつも何なと仕切ってくれてありがたいよ」
「ハイハイ!もう、私を褒めたって何も出てこないんだからね!」
「……」
「それじゃぁ僕たち2組だから」
「あぁ、そうねじゃぁまた後で」
「ばいばーい」
「ぶっちゃけ私、何処まで魔法が使えるのか知らないのよね」
「それを調べるためのテスト…的な意味があるって聞いたよ」
「あ、そうなのね」
「魔力不足とかで倒れたら困るけど」
「それは〜そうね」
「あれ?今日って準備できたらグラウンド集合なんだっけ?」
「えぇ、そうよ、荷物置いたら行きましょ」
「えへぇえへぇへぇぇ、楽しみー」
「楽しみがり方が独特ね...」
「あぇーそう?」
「蘭奈ちゃんらしくていいんじゃない?」
「そだね!変じゃない!」
「いや、変ではあるわよ」
「は!そっか」
「2人とも準備できたかしら?」
「うちはバチバチバッチリ〜之助太郎だよ」
「私も大丈夫」
「じゃぁ行くとしますか」
「いえーい」
「あら誠に、澪早いのね」
「まぁね、早めに行った方がいいかな?って思ってさ」
「なるほどねぇ」
「でももうすぐ時間だねーー」
「そうね、結構ギリギリだったのね」
「ほんとだ〜気づかなかった」
「おしゃべりし過ぎはダメね」
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムチャチャイムなっちゃった」
「言い方が遅刻してるのよ、私たちはついてるんだからなっちゃったとかじゃなくていいのよ」
「たしゃかに、ソダネ」
「あ、みんな先生来たよ」
「はーい皆さんおそろいかな〜うん、それじゃぁ説明するね、テストでは主に2人1組になって行動するんだけど、それは後で組んでねまずひとつは魔力属性の検査、それはあそこのテントでしてるからね、2つ目は私の後ろにある鎧それに向かって魔法を打つ、どれだけ魔法が使えるかのテストよ、3つ目はペアの人に魔法を付与するバフをどれだけかけられるかのテストよ、これで終わり。それとペアの人の記録を書いてあげてねこの紙にペアの人のも見終わって書き終わったなら先生の所に来てくださいそれでは以上!ペアを作ってください」
(...ペアか、待ってこれ1人余る....多分誠くんは多分澪さんと一緒に組むし、舞ちゃんも多分蘭奈ちゃんと組むだろうし...って私余るなぁ)
「澪一緒にやるか」
「はい、仰せのままに」
「舞ねぇ一緒にやろー」
「え、えぇと愛咲は?」
「は!確かに」
(やっぱりこうなるよねぇ...)
「私は大丈夫他の人と組むから気にしないd」
ドン
「あ、ごめんなさい後ろ見てなくって...て」
「あらまた会いましたね」
「おねぇーさん綺麗〜」
「あっちょ蘭奈!」
「あら、ありがとうございます、蘭奈さん...ですか?貴方もとっても綺麗ですよ」
「わはぁー!」
「ペアを探してるんですか?」
「え、あぁまぁ」
「じゃぁ私と組みます?」
「いいんですか!?」
「組むような知り合いは今の所クラスにいませんので」
「あぁ...」
「私の名前はエルザと申します以後お見知り置きを」
「エルザ...」
(やっぱりここの国の人じゃないんだ、でも...)
「もしかして家名がないことを気にしてらっしゃる?家名はありますよけれどあまり言いたくない事情があるので、もしかしたら何時かわかるかもしれませんけど」
「あぁそうなんですか、私創地愛咲と申します」
「愛咲さんねよろしく、そんなにかしこまらなくても平気よ?私はもう...くせだから」
「そう...?」
「えぇ気にしないでペアなんですから」
「はぁ...」
「あずっち良かったねぇーペア組めて」
「そうね、私たちいつも4人だったから」
「大丈夫だよエルザちゃんがいたから」
「そうね、愛咲さんもこう言ってるから気にしないで良いかと、それよりテストを始めないとですよ」
「あねーたしゃかに時間は有限!なのだよ」
「そうだね蘭奈さんの言う通りだ、行こう澪」
「はい、誠様」
「舞ねぇもいこー」
「えぇそうね」
「ばいばーいあずっち」
「じゃぁね蘭奈ちゃん」
「愛咲さん」
「ヒェ!?」
「あぁ、ごめんなさいいきなり耳元で言われたら怖いですよねすいません」
「あ、いえ、平気です」
「ちょっとこっち来てくれます?」
「こっち?」
「はい」
「いいですけど何もしない?」
「しませんよ怪しまれますし」
「それもそうだね」
「あの…愛咲さん私…魔法がめっきり使えなくて(小声)」
「え!?」
(私と同じ?間違って送られてきちゃった感じなのかな?)
「わ、私もです」
「愛咲さんもなんですか、魔法は使えるっちゃ使えるんですけどなんというか魔力が少なくてですね何も使えないんですよ、何かと相性が悪いっていうのもありますけど」
(……ん?これ〜違うな〜私と違うな〜使えないのベクトルが違うもんだって使えるけど魔力量が無くて相性も悪い…使えるじゃん特訓したりすればえぇ一瞬期待しちゃったじゃんかーこれ)
「愛咲さんもそうなんですよね?」
「え、えぇあ、アイショウガワルクテ」
「そうなんですね!同じ悩みの方がいて私嬉しいです!」
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいめちゃくちゃめっちゃ嘘ついちゃったし、めっちゃ信じ込んでるしでなぁにぃ?罪悪感で私死ぬよ?これ〜〜〜〜)
「愛咲さん?お顔が死んでますけど大丈夫ですか?」
「ヘェ!?いや〜大丈夫ですよぉはい、何とか」
「…?ほんとに大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です」
「ならいいんですが…無理しないでくださいよ!…あそういえば昨日魔力測定玉が割れたらしいんですが誰が割ったんでしょうね、私少しお会いしてみたいんですよね」
「あはは〜会えるといいね〜」
(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい、また嘘に嘘で塗り固めてしまった、んーーーーどうしようここではい!私ですなんて言えるかーえぇちょっと…ん〜だって今魔法使えないって話した後でしょ?多分というか絶対信じないでしょ、うん!だから嘘をついてもつかなくてもバレないって訳だねあはははははははははははははははははは…ってアホ!)
「そうですね!会えると嬉しいです」
「まぁとりあえず、2人とも魔法使えないってなるとどうしたらいいんだろ?」
「まぁ一応テストして記録すればいいとは思いますけど」
「多分…というか絶対つまらないよね?これ」
「はい…かなりつまらないものになる…と思います今からでも変えてきますか?」
「いいよあまり知られたくないんでしょ?だったらいいよ」
「!…いいんですか?」
「うん大丈夫大丈夫」
「じゃぁまず何します?」
「属性知らないと何打つか変わって来るよね」
「確かにそうですね!じゃぁ属性診断からやりましょうか」
(ん〜待てよ、これまた割ったらどうする?これんーーーーーーーーん仕事増やすなんーーーーーんやばいなこりゃ先生に聞いてくるか)
「エルザちゃん…ちょっと先生に聞きたいことあるから聞いてきていいかな?」
「えぇ、いいですよ?」
「じゃぁエルザちゃんはここで待ってて、すぐ戻ってくるから」
「えぇ……はぁやっぱりあの子面白いわね」
(((╭( ・ㅂ・)╯テクテクテクテク〜移動中〜
「あ、安藤先生〜〜」
ハァハァハァ
「えぇ…大丈夫?」
「あ、はい走ってきただけなので」
「なんで走って?」
「あーいやペアの子待たせてるんで」
「あーねそれで愛咲さんどうしたの?」
「いやぁ、あ、あのぉ、ぞく、属性診断ってぇあるじゃないですか」
「一旦落ち着こうか息足りなくてゼェゼェしてるじゃない」
「ス、すいません」
「それで?」
「魔水晶というか、測定玉また割ってしまったらどうしようと思いまして」
「あぁ、それも…そうねけど昨日先生みんなに聞いたのよそしたら大丈夫って言うから貴方のその特異体質?って言っていいのか分からないけど…それは何処まで及ぶのかって言うのも調べたいんじゃないかしら?」
「じゃぁ」
「そうね、しっかり試験は受けてもらうわよ」
「やっぱりそうですよねーHAHAHA」
「顔が死んでるわ」
「まぁ私は戻らないとなんで」
「えぇまた何かあったら聞いてちょうだい」
テクテクテクテク〜移動中〜
「た、ただいまぁ〜」
「お、おかえりなさい?」
「はぁまだぁじゅ、順番はぁ大丈夫そう?」
「え、えぇ大丈夫よけど、愛咲さんは?」
「私は走ったぁだけだからへ、へー気」
「そうですか、聞きたいことは聞けましたか?」
「え、あぁ、はいバッチリです」
「なら良かったです」
「ありがとう…ございます、心配してくださって」
「あぁ、いえ気にしないでください勝手に気になってしまっただけなので」
「それでも私にとっては大事ですよ」
「そうですか?」
「えぇ、とっても」
「そうですか、そこまで言うならそうなのでしょうね、そうだ」
「どうしたの?」
「愛咲さん今日空いてますか?」
「え?」
「空いてませんか?」
「ど、どうして?」
「あぁそうでしたね私としたことが要件を伝え忘れていましたね、ただ今日私の家に来ませんか?と、聞きたかったんです」
「ん〜一応空いてはいますけど…会ってこんなすぐに家に誘うのはどうかと思うよ?」
「どうしてですか?」
「仮に相手がなにか狙って近づいできてるとかあったらどうするの!」
「あはは!良かったです!良かったです!」
「え?」
「貴方がこう軽々と引っかかる人ではないとわかったので、いや〜やはり私の思った通りですね」
「もしかして…騙した?」
「まぁ悪くいうとそうなりますけど、いやね私結構色々あって少し警戒してしまうのよだから許してくださいまし、要は試したんですよ。」
「まぁそうだね、ちゃんと考えてるなら良かったよ」
「にしても…久しぶりだわ」
「ん?」
「これに引っかかっらなかった人貴方で2人目よ」
「えぇ」
「これで行くってなったら少し距離を置きますわ」
「2人目って1人目は?」
「1人目はーそうねあなたに似た返しをしてきたは、とても仲の良かった親友よ」
(良かった…ねぇ)
「まぁまず試す人が少なかったていうのもありますけど」
「じゃぁあんまり誇らない方がいい?」
「いいえ…少ないと言っても、13人位は試してますから」
「思ったより多かった」
「そうでしょう?だから問題ないです」
「そっかーまぁでも誇らないで心の中で2番目なんだって思っとくよ」
「んふふ」
「なにか変なこと私言ったかな?」
「いや…あの…1人目の人も似たようなことを言っていたなぁと」
「そ、そうなんですね」
「あらもうすぐで順番ね」
「お次の方ー」
「あ、呼ばれた」
「じゃぁ行きましょうか」
最近は筆がよく進みます次はキャラ設定を書こうかなと思っています