おせっかいサポートキャラと転生ヒロイン
バグ、バグ、またバグ。
何でオラオラ系黒髪S男子が私に面白い女だって興味を抱かないのよ。婚約者なんかよりよっぽど面白くて色んな分野に富んだ話しを私はできるのよ。なのに話すことすらままならない、ゲームが始められない状態だなんて詐欺にも程がある!
秀才メガネ男子枠の貴公子もそうよ!何であんた初っ端から引いてんのよ。私が可愛らし〜く猫被って色々してやってんだから恋に落ちろよ!珍獣みたいな扱いすんな、このカス!
んでもって寡黙系!最低限話せりゃそれでいいとかマジで学び舎に何しに来てんの?方言が出るのが恥ずかしい?そんな事よりパントマイム合戦のがよっぽど恥ずかしいし!
あとクソの極みチャラ男!アンタ新学期早々病の為休学って何よ!女子間の噂じゃあんまりに女の間渡りすぎて性病もらっただとか痴情のもつれで刺されたとか17でしょ、もっとしっかりしなさいよ!
「はぁ、まぁ、そうですか……。大変でしたね〜」
「本当に!もうアンタだけよ、私の心の癒やしは!」
「僕は幼馴染みポジのサポキャラってやつだっけ?恋愛対象にはならないハズレみたいな……」
「そうよ。でもほのぼの優しい抱擁力が人気で次作じゃこっそり隠し攻略キャラにもなったって噂よ。私は次作の方は手つけてなかったけど」
「そうなんだ?ふーん……。じゃあさ、今からそれ体験してみたりとか、」
「は?しないわよ。バカじゃないの?」
「駄目?いいと思うんだけどなぁ」
「あんたが対象キャラになったとして、もしまたフラグ折れたら私どうなるのよ。考えたくもない」
せっかく花の頃っていう若くて遊び甲斐のあるタイミングで転生できたんだもん、と。
何歳だよアンタと半目で尋ねられ口笛吹いて誤魔化す。その仕草も古いし嘘くさい。
はあ〜と大きく溜め息を吐いてサポートキャラと言われた優男は椅子の背もたれに体重をかけて寄りかかった。
「……僕なら色々とお買い得なのに」
ため息混じりに何かをぼそっと呟く男のそれを聞かなかったことにして椅子の背もたれを抱きしめ、顎を乗せる。
「あ〜ぁ。どっかに高収入、高学歴、高身長、全部揃ったスパダリイケメンいないかなぁ〜!」
「すぱ……?ナニソレ、スパゲティ作れる男がいいの?それなら何とかいけそ、」
「違うわよ!このおバカ!!」
聞き間違いしてんじゃないと吠えて、私は天井を仰いだ。