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~実戦演習~ 前半

◇登場人物◇


カケル:物語の主人公

ルカ:カケルのクラスメイトで攻撃魔法が得意少し頭が悪い

ルナ:ルカの妹で支援魔法を使いこなす少し性格が悪い

カラネ:優秀な剣士気が強く芯の強い性格

―スタット近郊の森―


 今日は初めての実戦演習に参加するためにスタット近郊の森に来ている……準備はしたつもりだが相手が魔物ということもあり不安もある……しかし今はそんなことがどうでもよくなる事態になっている。


「悪いけどもう一度説明をしていただけるかしら」


「今日の演習のために準備した薬を一式忘れました……」


「薬は忘れたけどお弁当は持ってきたと?」


「はい……」


「舐めているのかしら?」


「しっ仕方ないじゃない! 今日の演習が楽しみだったんだもん!」


「遠足に行くのではないのだけれど……」


 半ば呆れ顔で話をしているルナを宥め状況を整理する


「ルナ回復魔法(ヒール)はどれくらい使えるんだ?」


「試したことはないけど数回ってことはないわ……しかし不測の事態に備えて魔力は温存したいわね……だから致命傷でない限りポーションで代用をと考えていたのに」


「なるほど……カラネには俺のポーションを渡す一応余分に持ってきているから問題ないし一時期討伐隊にいて魔物との戦闘経験もあるから大丈夫だろう」


「あらそのバックに余分なポーションが入るようには見えないのだけれど」


(本当に余計なことしか言わないな……)


「カラネやってしまったものは仕方ない……俺のポーションを分けるから使ってくれ」


「いいの?」


「問題ない……できれば使う状態にならないように立ち回ろう」


「私は先生に討伐目標を聞いてくるわ」


「あの……カケル……」


「なんだ?」


「ありがとう……」


「演習成功させような」


「うん! 後で私のサンドイッチあげるね!」


「いらんわ!」


「なんでよ!」


(カラネの表情にドキドキしたのは内緒にしておこう……)


「カケル! 私にもポーション頂戴! 代わりに私のあげるから!」


「それなんか意味あるの?」


 アホなことを言っているルカの話を聞いているとルナが討伐目標を聞いて戻ってくる。


「今回の討伐目標はゴブリン10体よ」


「良心的な目標だな」


「できるだけ少数で行動をしているのを狙って損害が出ないように仕留めましょう」


「すぐに出発するの?」


「日が落ちると不利になるからな最終確認を終えたら森に入ろう」


 隊列や戦闘の段取りを確認した俺たちは森に入る


(本当に何も起きませんように)


『それはフラグというのよ』


(だから脳内に話しかけるの止めて!)

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