~実戦演習~ 事前準備
◇登場人物◇
カケル:物語の主人公
ルカ:カケルのクラスメイトで攻撃魔法が得意少し頭が悪い
ルナ:ルカの妹で支援魔法を使いこなす少し性格が悪い
カラネ:優秀な剣士気が強く芯の強い性格
―魔道騎士学園校舎―
カケルはルカ達4人でレイドを組みルナがそれを講師に報告に行く。
ルナが戻ってくると次の実戦演習について話をされたようでカケル達に共有する。
「来週に実戦演習があるみたいね……演習場所は近郊の森でもちろん魔物や魔獣も出てくるわ……講師が見回りをしてイレギュラーには対応をするみたいだけど基本的にはレイドのメンバーで対処するようにと」
「魔物かーなんか緊張するね!」
「当日に課題が発表されるから道具や薬の準備はするべきね」
「実戦演習ってくらいだから素材の採取みたいな課題は無いと考えた方が良さそうだな」
「魔物の討伐で生徒でも狩れそうなのでいうとゴブリンとかかな?」
「戦闘は必ずあるとみて各自準備をしましょう」
「カケルこの後一緒に買い物行こう!」
「俺はかまわないが」
「私も同行するわ……ルカとあれを二人きりにするのは危険だし」
「カラネも来るか?」
「一緒に行ってもいいの?」
「同じレイドの仲間だからな……それにメンバーで話し合いながら準備をした方が良さそうだ」
「そうなら一緒に行ってあげてもいいけど!」
全ての授業が終わり各々家路に向かう中カケル達は買い物をするため町に向かう。
スタットの町は冒険者ギルドも配置している関係で武器や薬の品揃えが豊富である。
「まず何から見るか? 薬か?」
「そうね……消耗品は売り切れて買えなくなる可能性があるから先にしましょう」
「ルカーおいていくぞ!」
(なんであの子クレープ食べてるの? 遊びに来たんじゃないんだから……ってカラネも買ってるし)
「ごめんごめんつい」
「少しくらいいいじゃない! 誰かと町来るの久しぶりだったから……」
クレープを美味しそうに食べる二人を見て少し頬が緩む……甘いものを食べてる時の女の子ってなんかいつもより魅力的に見えるのは気のせいかな。
「ルカを下卑た目で視姦するのは止めなさい!」
「べべべ別にしてねーよ!」
「視姦ってなーに?」
(ルカがピュアでよかったー)
「変態……」
ルナとカラネにゴミを見るかのような目で見られ傷つきながらも目的の買い物を済ませた。
「必要なものは買えたしそろそろ帰りましょうか」
「そうだな」
「カケル! カラネちゃんまたね!」
「機会があればまた一緒に行ってあげてもいいけど……」
「なら今度はカラネさん抜きで行きましょうか」
「はぁ!? なんでよ!」
「冗談よ」
「ぐぬぬ……」
「喧嘩するなよ……」
(今日も煽りが絶好調なルナと被害者のカラネ……うん……もの凄く実戦演習不安なんですけど!)