一刀の変身
この話で一刀がどんなモンスターなのかがわかります
半獣
人間とモンスターとの間に産まれた混血であり、はっきり言うならばモンスターでも人間でもない存在
それゆえに
人間達『お前は人間じゃない!』
モンスター達『お前はモンスターじゃない!』
幼い一刀「ぐすっ」
幼い一刀は人間、モンスターの両方から迫害を受けてきた。
そして幼い一刀がどちらからも仲間外れにされて泣いていると
スゥッ
幼い一刀「おかあさん!」
遠くの方に一刀の母の姿が見え
幼い一刀「おかあさ~ん!」
幼い一刀は母目掛けて飛び込んでいき
むにゅんっ!
母のおっぱいを揉んだ瞬間
母『な┅何しやがんだこのバカヤローっ!!』
ドッカァーーンッ!!☆ミ
幼い一刀「ぐはぁっ!?」
幼い一刀が母に殴られたところで
一刀「はっ!?」
一刀の目が覚めた。
そう。先程までの出来事は夢だったのであるが
一刀「あれっ?ここは何処だ?」
一刀が目覚めるとそこは荒野ではなく牢屋の中であった。
すると
見張り「ようやく目が覚めたようだな」
見張りらしき男が牢の中にいる一刀に声をかけてきた。
一刀「ねぇあんた、俺は何でこんなとこにいるの?」
一刀が見張りに聞くと
見張り「何でって、お前、自分が何をしたのか忘れたのか?」
一刀「何をしたって┅」
ここで一刀は自分が何をやったのか少し思い出すと
一刀「女の子のおっぱい揉んだけどそれがどうかしたの?」
おっぱいを揉んだことは思い出したが一刀自身、それが悪いことだとは知らなかった。
一刀は幼い頃に母が亡くなり、周囲にいる女性といえばミイラのマミィしかおらず、デビルエナジーに巨乳美女が襲われた時でも助けるのに夢中でそれどころではなかったのだった。
見張り「それがどうかしたの?ってお前は俺達の大将である馬超将軍のおっぱいを揉んだんだぞ!俺だって揉んだこと無いのに!とにかく、お前の処分は馬超将軍が決めるから覚悟しておけ!」
一刀「えぇっ!?」
馬超が処分を決めると聞かされた一刀は
一刀「俺ってばあの女の子に食べられちゃうの!?」
とんでもないことを口に出し
翠「あたしのおっぱいを揉んだお前を食ってやる!」
がぶっ!
一刀「ぎゃあぁーーっ!?」
一刀の脳内に馬超(真名は翠)が一刀の頭にかぶりつくシーンが浮かび上がったが
見張り「蛮族じゃあるまいし食うわけないだろ!!」
見張りの男が突っ込んだ。
見張り「とにかくお前はもうお終いってわけだ。言っておくが逃げようったって俺が入り口にいるから無駄だぜ、あばよ!」
そう言うと見張りの男は牢の前から離れ、入り口の所に移動するのだった。
一刀「ふぅ、食べられなくてホッとしたけどまさかおっぱいを揉むことが悪いことだったなんて」
初めておっぱいを揉むことが悪いことだと知る一刀
一刀「こうしちゃいられない!早くあの馬超って人に謝らないと!」
すると一刀は
一刀「よっと!」
ぴょんっ!
窓にある鉄格子に跳び移ると
一刀「ふんぎーっ!!」
ぐぐぐっ┅!!
力ずくで鉄格子をひん曲げてしまい
一刀「今だ!」
スッ!
鉄格子を曲げてできた隙間から脱獄してしまったのだった。
一刀「さて、あの馬超って人を探さなきゃな」
たたーーっ!!
そう言いながら走り去る一刀であった。
ちなみにどうやって馬超を探すのかというと
一刀「くんくんっ!あっちか!」
実は一刀は人並み外れた嗅覚の持ち主であり馬超の臭いを感じて探すのだが
今回ばかりはこの嗅覚が災いすることになるのだった。
一方その頃、馬超こと翠はというと
翠「おらおらーっ!!」
ブォンブォンッ!!
翠は両腕で槍を持ち上げて頭の上で振り回しまくり
翠「ハァッ!!」
ブォンッ!!
勢いよく振り下ろしたところで終わった。
翠「今日の鍛練は終了!汗かいたし風呂にでも入るか」
と風呂場に向かう翠は
翠「そういやあたしの胸を揉んだあの変態は今頃どうしたかな?」
ふと一刀のことを思い出し、一刀が翠の胸を揉んだところを思い出したその時
じょろ┅
翠「はっ!?」
翠は思い出すのを止め
翠「だぁーーっ!!あんな変態に胸揉まれたのを思い出して少し感じるだなんてあたしは変態かぁーっ!!煩悩よ、消え去りやがれーっ!!」
ブンッ!ブンッ!!
頭を振るいながら記憶から消し去ろうとする翠
もう少し遅かったら確実に漏らしていたであろう
翠「と┅とにかく、あいつの処分については尋問した後、無害そうだから追放してやるとするか」
バサッ!
ぶるんっ♪
脱衣場に着いた翠が髪留めを外して服を脱ぎ、おっぱいを揺らしながらスカートに手をかけたその時!
一刀「ここから強い臭いがするぜ!」
バッキィーンッ!!
翠の臭いを辿っていた一刀が外から脱衣場の壁を破壊し
一刀「馬超さん、ちょっと話が┅」
スッ!
一刀が脱衣場に入ってくると
ぶるんっ♪
翠「えっ?」
一刀「えっ?」
そこにはスカートに手をかけ、おっぱい丸出しとなった翠がおり
翠「う┅うわあぁーーっ!!///」
少ししてから翠がおっぱいを隠して悲鳴を上げた。
翠「な┅何しに来やがったこの変態!!///」
翠が顔を赤くしながら一刀に向かって叫ぶと
一刀「うぅっ┅!?」
一刀の様子が少しおかしかった。
翠「おい、どうしたんだ?」
胸を押さえながら苦しむ一刀を見た翠が心配すると
一刀「うがあぁーーっ!!」
一刀が叫び出した瞬間!
めきめきぃっ!!
ぶわさっ!
一刀の体が大きくなり、全身から毛が生えると
狼一刀「ガルルウゥーーッ!!」
翠「な┅何なんだぁーっ!?」
いきなり一刀の体が頭頂部に茶髪を残して全身の色が銀色の狼男に変身した。
そう。一刀が属するモンスターは狼男であった。
本来ならば満月を見ると狼男に変身するのが狼男だが
半獣である一刀は何故かおっぱいを見ると狼男に変身するのだった。