劉備との遭遇
賊を討伐した際にうっかり賊のアジトに落とし物をした一刀
無事に落とし物は見つかり、去ろうとしたところを義勇軍を名乗る黒髪ポニーテールの巨乳美女に見つかってしまうのだった。
一刀「(ぎ┅義勇軍って!?)」
義勇軍とは正規軍に所属せず、金銭的見返りを求めず自発的に戦闘に参加する兵で集められた軍である。
簡単に言うならば軍隊の無報酬用心棒のようなものであろう。
一刀「(相手を傷つけたら翠に迷惑がかかるな)」
そう思った一刀は両手を挙げながらアジトから出てくると
スッ!
?「貴様は何者だ!まさか賊の一味ではないだろうな!?」
一刀「ひぃっ!?」
いきなり首もとに青龍偃月刀を突きつけられ賊扱いされる一刀
まぁ賊のアジトにいた時点で賊か盗賊扱いされるのは当たり前なのだが
?「さぁ、早く答えよ!」
一刀「えぇと!?」
刃を突きつけられてすぐに答えられるわけがない
一刀がそう思っていると
?「もう愛紗ちゃん、そんなに攻めちゃ答えたくても答えられないよ」
愛紗「桃香様」
黒髪ポニーテールの女性(愛紗)に桃香という女の子が話しかけた。
?「ただでさえ愛紗の顔は怖いのにそんなに攻めちゃ怖くて答えられないのだ」
愛紗「何だと鈴々!」
更に続けて鈴々という小柄な女の子が愛紗に話しかけたのだった。
桃香「うちの愛紗ちゃんがすいませんでした。ところであなたはどこの誰ですか?」
愛紗に代わって桃香が一刀に質問し
一刀「(さっきから言ってる名前はたぶん真名だな)俺は┅」
一刀が自分について言おうとしたその時
ヒュンッ!
一刀「!。危ない!」
桃香「えっ?」
パシィッ!
一刀が桃香の後ろから繰り出された矢を弾いた。
一刀「大丈夫?」
桃香「は┅はい」
愛紗「何者だ!」
愛紗は矢が繰り出された方向に向けて叫ぶと
ヒゲ「賊の登場で~す」
一刀「あいつらは!」
以前一刀達が追い払った賊の残党が現れた。
チビ「アニキ!?あの男がいますぜ!?」
デク「早く逃げるんだな!?」
一刀の姿を発見し、リーダーであるヒゲの男に逃げるよう進言する部下であったが
ヒゲ「馬鹿野郎!人間が化け物なんかになれるわけねぇ、あの時はいきなり裸の親分を見たから目の錯覚に決まってるだろ」
チビ「さ┅錯覚」
デク「そう言われれば確かにそんな気もするんだな」
ヒゲ「それに上玉揃いの女ばかりじゃねぇか、ここで逃げたら男が廃るってもんよ」
チビ「確かにそうっすね」
デク「あんな女を見たら逃げるわけにはいかないんだな!」
ヒゲ「だろ、というわけで┅」
ヒゲ「いくぜ野郎共!」
賊達『うおぉーーっ!』
下心だけで向かう賊達であったが
彼らには大きな誤算があった。
愛紗「ハアァーーッ!!」
鈴々「でりゃーっなのだーっ!」
ばたばったんっ!
一刀「(あの二人、なかなかの武力だな)」
翠を捕らえた際は不意打ち、そして変身前の一刀にすら敵わない賊が翠に匹敵するという実力を持つ愛紗と鈴々に勝てるわけもなく次々と敗者の山を作っていった。
下心だけでは圧倒的武力の差を埋められないのだった。
チビ「どうしますかアニキ!?」
デク「このままじゃ全滅なんだな!?」
ヒゲ「くっ!?仕方ねぇ、ここは逃げ┅」
部下達を置いて自分だけ逃げようと考えるヒゲの男であったが
その時!
スゥッ!
ヒゲ「うっ!?」
チビ「どうしたんすかアニキ!?」
デク「さっさと逃げるんだな!?」
逃げようと言う部下であったが
ヒゲ「逃げるだぁ、馬鹿言うんじゃねぇ!逃げる奴は俺がぶっ殺してやる!」
チビ・デク『えぇっ!?』
突然ヒゲの男に変化が起こると
ヒゲ「退けどけぇ!その女は俺がぶっ殺してやる!」
剣を抜いて愛紗に向かっていった。
ヒゲ「うっだらぁーっ!」
愛紗「ハアァーーッ!!」
ガッーキィンッ!!
愛紗の青龍偃月刀とヒゲの男の剣が激しくぶつかり合った。
普通ならばヒゲのみがぶっ飛ばされるのだが
ヒゲ「ちぃっ!」
愛紗「なっ!?」
何と!?二人同時にぶっ飛ばされてしまった。
これはすなわち二人の力量はほぼ互角であることを意味するのだ。
鈴々「愛紗、大丈夫かなのだ!?」
愛紗「大丈夫だ鈴々、しかしあいつ、かなりの強さだな!?」
もちろん普通に考えて愛紗が力で押し負けるわけがない
誰もがヒゲの強さが上がったことに驚くなか
一刀「(間違いない。あれはデビルエナジーだ!?)」
この中で唯一一刀のみがヒゲの強さの秘密を知っていた。
するとその時
チビ「お前ら、大人しくしやがれ!」
デク「これが目に入らないのかなんだな!」
桃香「愛紗ちゃ~ん、鈴々ちゃ~ん!?」
愛紗「桃香様!?」
鈴々「桃香お姉ちゃん!?」
いつの間にか桃香が人質に取られてしまった。
ヒゲ「でかしたぜ!おい、妙な動きをしたらあの女を殺すからな!」
愛紗「くっ!?」
人質を取られたことで身動きがとれなくなった愛紗達義勇軍
そして
ヒゲ「それとこの女はいただいていくぜ!」
桃香「助けて~!?」
愛紗「あぁっ!?」
賊達は桃香を連れてそのまま去っていった。
愛紗「くそっ!桃香様が!」
このままでは桃香がどんな目に遭わされるかわからない
愛紗が自分の無力を嘆いていると
鈴々「あれ愛紗、さっきのお兄ちゃんは何処なのだ?」
愛紗「えっ?」
いつの間にか一刀の姿が消えてしまったのだ。
一方、一刀はというと
一刀「何とかして助けなくちゃな」
桃香を助けるため賊に見つからないようついていった。
すると
ヒゲ「さて、ここまで来ればもう大丈夫だろうし、それじゃ食べるとするかな」
チビ「いいっすね!」
デク「待ちきれないんだな」
桃香「あのぅ、食べるって何をですか?」
桃香が恐る恐る聞くと
ヒゲ「それはもちろん」
ぐっ!
ヒゲ「お前に決まってるだろ!」
びりびりぃっ!
ぷるんっ♪
桃香「い┅いやあぁーーっ!」
ヒゲの男は桃香の服を引き裂きおっぱい丸出しにさせた。
そのおっぱいを
一刀「うっ!?うが┅」
見てしまった一刀に変化が現れ
ヒゲ「さて、食べてやるぜ!」
桃香「ひっ!?」
そしてヒゲの男が桃香に襲いかかろうとしたその時
バッ!
ガオオォーーンッ!!
桃香のおっぱいを見て狼男になった一刀が現れたのだった。
チビ「あ┅アニキ!?」
デク「あの時の化け物なんだな!?」
ヒゲ「狼狽えるんじゃねぇ!いまの俺には信じられない力が┅」
と、ヒゲの男が言っている間に
ドカァッ!!
ヒゲ「ぐふっ!?」
チビ・デク『アニキーっ!?』
ヒゲの男は狼男になった一刀の拳を食らって気絶してしまうのだった。
一刀は狼男になってしまってもデビルエナジーを消すという思いだけは失っておらず暴走はしないのだが
ガルルゥーーッ!!
チビ・デク『ひいぃーっ!?』
ヒゲの男が気を失い、デビルエナジーが消失したため標的がいなくなった一刀は暴走した。
桃香「えぇと、何がなんだかわからないけど!?とにかくやめてくださ┅」
桃香が暴走する一刀を止めようと近付いたその時
こてんっ!
桃香「きゃあっ!?」
ぴらっ!
桃香は転んでスカートがめくれてしまい
ババァーーンッ!
桃香のパンツが丸出しになってしまい
!?
桃香のパンツを見てしまった一刀は
ウガッ┅!?
シュルルッ┅
元の一刀の姿へと戻るのだった。
一刀「な┅何とか大丈夫だったみたいだね」
桃香「あれっ?あの人は┅」
さっき出会った人だ。と桃香が思い出したその時
愛紗「桃香様、何処ですか!」
鈴々「お姉ちゃん出てくるのだ」
桃香を探しに愛紗達が近付いてきた。
一刀「不味い!?ここで問題が起きたら翠に迷惑がかかる!?」
一刀が困っていると
桃香「行ってください」
一刀「えっ?」
桃香が一刀にこの場から去るよう言ってきた。
桃香「あなたは命の恩人ですから逃がしてあげます。今のことは愛紗ちゃん達には内緒にしますので」
一刀「そ┅そう。ありがとう。それじゃあまた」
そして一刀はこの場から去ろうとすると
桃香「あっ、ちょっと待ってください!」
一刀「なにっ?」
桃香は一刀を呼び止めると
桃香「私の名前は劉備玄徳。真名は桃香です」
桃香は自分の真名を預けてきた。
真名は初対面の場合、余程信頼のおける人物にしか教えてはならない
そして真名を受け取った一刀は
一刀「俺の名は北郷一刀。真名は無いから好きに呼んでくれ」
サッ!
そう言って一刀は桃香の前から去るのだった。
桃香「一刀さんか、また会えるといいな♪」
桃香が何やら再会を楽しみにしていると同時に
愛紗「桃香様!」
愛紗達が桃香の前に現れた。
愛紗「何やら狼の鳴き声が聞こえましたので駆けつけましたが賊も倒れてますし、何が起きたのですか?」
桃香「えっ!?えぇと、実は私も気を失っちゃって覚えてないんだよね」
愛紗の言葉に誤魔化す桃香であった。
そしてそれから夜になり
一刀はというと
翠「心配かけさせやがって馬鹿野郎!」
ボカカッ!
一刀「いててっ!?」
一刀は怒る翠に殴られまくるのだった。




