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プロローグ
―チリリリリリリンッ、チリリリリリリンッ
私の頭上にある目覚まし時計がけたたましく鳴り響く。私は嫌嫌目覚まし時計を止め、そのまま天井を眺める。
いつからかな……。朝がこんなにも虚しいと感じたのは。以前だったらママが私を起こしに来てくれた。
でももうそれは願っても叶うことはない……だって
もうママ……それにパパももう、この世にいないのだから。
今は叔父さんの元で暮らさせてもらってる。
生活出来る場所を与えてくれた事には感謝してる……でも、どこか物足りなさを感じる。
求めても、どうしようもない事だって知ってるのに。
私は目を閉じる……どうせ今日は土曜日で学校はお休み。このまま寝ていても文句はいわれないでしょ。
私は目を閉じたまま今までの事に思いを馳せる。