わらしべ女騎士長者
これを書いたとき、私は酔っていたと思います。
(*´д`*)
クソ貧乏な青年ありけり。
神頼みでお祈りMAXに候。
神は『最初に手にした物を大事にシェケナで一人旅』と、いとをかし。
──ガッ!
青年はすっ転び、顔を起こすとその手には一本の藁。
「…………」
青年はハハハ……と乾いた笑いを浮かべ、仕方なく藁を大事に持っていました。
藁を持ちながら暫く歩いていると、一匹の女騎士が青年の周りを飛び始めました。
「んほぉぉぉぉ!!!!」
鬱陶しく感じた青年は、藁に女騎士を縛り付けました。
「らめぇぇぇぇ!!!!」
青年はあまりの五月蝿さに嫌気が差し、近くで泣いている小僧に女騎士が着いた藁を差し出そうとしましたが「いらない」と断られました。
途方に暮れた青年は仕方なくトボトボと歩き続けました。道中で喉の渇きを訴える商人と馬の処分に困った侍と馬が欲しい地主が居ましたが青年にはどうする事も出来ません。
「んほぉ…………」
女騎士も何処か寂しそうです。
「クリスタお嬢様!!」
いきなり見ず知らずの従者っぽいメスが女騎士に抱き付きました。
「何処へ行かれてたのですかお嬢様!!」
「んほぉぉぉぉ……?」
「お、お嬢……様?」
女騎士は首を傾げアヘるばかりです。
「まさか……記憶喪失!?」
青年は事情を説明しました。
「分かりました。貴方には懐いているようなので、お嬢様の記憶が戻るまで一緒に居て頂けませんか?」
こうして、青年はリッチなお嬢様の家で幸せに暮らしましたとさ。
「……ハッ! わ、私は何を!?」
「おっと……!」
記憶を取り戻した女騎士に、青年は目の前で藁をクルクルと回しました。
──クルクルクルクル……
「ん、んほぉ…………?」
女騎士の知性が下がり元のアヘ女に戻りました。こうやって青年は一生楽して暮らしましたとさ。