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草原の夢

作者: 流星の輪

はじめまして!なかじーです!

初投稿なので生暖かい目をしながら読んでください

「それで…あなたはなぜここにいるの?」

 それが彼女との出会いだった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 僕はとある高校に通っていた。その高校の名は焔琉学園。この国でトップ3に入るほどの進学校。当時、僕は勉強もそこそこにはできた。彼女はいなかった。学校内で顔のスペックはそこそこだったと思う。


 この学校には不思議なことがいっぱいあった。いつの間にか近くにいる音楽教師だったり、校舎の裏にある不気味な小屋だったり、なぜかほしいものをいうと大きさ的におかしいものでさえどこからともなく持ってくる僕等の担任だったり、果てには手から火や水を出す校長先生だったり…今思うと僕等の高校は魔境だった。まあ、高校生活はすごいたのしかったけど。

 そんな学校で起きた、不思議な不思議な出来事。その中でも特に不思議だったのは学校の裏山にある小さな、古い祠の中だった…


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 それは桜の花びらが舞い散る春だった。

 僕がこの高校に入ってから1年が経とうとしていた。

 僕は高校の裏にある山に入り浸っていた。


 その日も山でいつも通り探検をしていたら声が聞こえたんだ。僕は声が聞こえるほうに行ってみた。

 そしたら小さな、そして古い祠があったんだ。声はその中から聞こえてきた。

 僕は不思議に思って祠の扉を開けてみた。扉の先にはどこまでも草原が広がっていた。そこには小さな光の玉が飛び交い、物語にいる妖精のような見た目をした小さな生き物が飛んで、少女たちが元気に走り回っていた。奥のほうには西洋風の立派なお城がある。あまりの異常事態に呆然としていると、少女のような声で妖精(?)に話しかけられた…脳内に直接…!

『にんげんがいるのです!』

『はじめてみたのです~!』

『せーれーじょーおーさまにごれんらくするのです!』

『にんげんさんこっちにくるです!』

「えっ、ちょ、まって」

 そうして僕は腕をつかまれてお城の中まで連れていかれた。

「ねえ、僕はどこに向かっているの?」

『せーれーじょーおーさまのところなのです~』

『もうつくです!』

 そうしてついたのは大きくて立派な扉だった。

『はやくはいるです!』

『じょーおーさまがまってるです』

 扉をくぐるとそこは豪華な広間だった。そこには映画で見るような王様が座る椅子があり、そこに僕と同い年くらいの女の子が座っていた。その女の子は僕が見たことがない、それこそアニメキャラなんて比べ物にならないほどの美少女だった。

『じょーおーさま。つれてきたのです』

「ふーん」

 そうその美少女はうなずくと僕を見て言った。

「それで…あなたはなぜここにいるの?」

「祠の扉を開けたら草原にいたんだ」

 そういうと僕は彼女に聞いた。

「ここはどこなんだ?そして…君はその子たちが言っていた通り精霊なの?」

「まず一つ目の質問の答えは精霊界。要するに精霊や妖精の住む世界よ。二つ目の質問の答えはYES。それも女王。つまり精霊の中で一番えらいのよ」

「女王…女王様って呼んだほうがいいかな?」

「いやよ。私にはフレンという名前があるわ。それに敬語も使わなくていい。その代わりにあなたの住む世界のことを教えてほしいのよ。私の部屋で話してくれないかしら」

「わかった。それと僕の名前は蒼治、三島蒼治だ」

「うん。じゃあ『そう君』ってよぶわ」

 彼女はそう言って微笑むと席を立って扉のほうに歩いていく。

「ついてきて。部屋まで行きましょう」

 僕も彼女についていく。ついていく途中に見た彼女の横顔は凛々しく見えて、僕の心臓は高鳴った。しばらく彼女についていくと小さな扉の前でとまった。

「ここよ。はいって」

「うん。おじゃまします」

 そう言って彼女の部屋の中に入る。彼女の部屋にはかわいいぬいぐるみがあり生活感が感じられた。

「そこにあるソファーに座って。君の世界のことを教えて」

 そうして彼女と話している時間は楽しかった。僕が学校のことや家族のこと、趣味のことを話すたびに彼女の表情はころころと変わっていった。そのすべての顔が綺麗に見えて僕の心臓は高鳴り続けていた。そうしているうちにいつの間にか外は暗くなり満月が出ていた。僕はもう帰る時間だということを悟った。

「もう外暗くなっちゃったから僕帰らなきゃ」

「楽しい時間も終わりね…今日は楽しかったわ。」

そう言うと彼女は寂しそうに笑った。

「あなたにこれを」

と言って僕の右腕にあるものをつけてくれた。

「これはブレスレット?」

「ええ。私のことを忘れないでね。ずっとよ。そうしたらまた会えるかもしれないから」

「うん。さよならとは言わない。『またね』」

「ええ。『またね』

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 そこから僕はどうやって家に帰ったかはおぼえていない。ただ、右腕に光るブレスレットが現実だと教えてくれるだけだった。


 僕はいまでも月をみると思い出す。あのブレスレットつけてくれた女の子を。


 














・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 「そう君!やっと会えた!」

 「久しぶり、フレン! さて、何から話す?」

   


                            …END

この話深夜テンションで書いたのでおかしい日本語があると思います。

見つけたら指摘してくれるとうれしいです!

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