第3話:市場価値の向上とそのための道具
注意
まともな感性をもつ人、特に女性には不愉快に感じる場合があります。
ご了承の上、お読みください。
「お前は狂ってる」とか「一度地獄に落ちた方がいい」とか言われても困ります。
苦情は一切受け付けておりません。
仮にボールを蹴ったことすらない友達とサッカーすることになったとして、君はいきなりガチな試合を提案するだろうか。
俺の名前はMURAYAMA。女を虜にすることには少々自信がある。基本的には毎日2人以上の女と密会しているし、朝起きた時に隣に裸の女がいない日は滅多にない。女と会わない日がなさ過ぎて最近ではむしろ頑張ってオフの日を作りにいくレベルだ。まあこの程度なら俺以外にもそれなりにいそうなものだが、俺の周りには女の「お」の字も知らないウブなチェリーボーイばかりなのでそいつらは俺のことをこう呼ぶ。
「母親すら犯した男」と。
さて今日はそんなチェリーボーイのために、この俺が一つ面白いアドバイスをしようと思う。…おいおいそう焦るなって。とりあえずまずは恒例の質問からだ。
片思いはなぜ発生するのだろうか。男と女は基本的には同じ数だけ存在しているのだから一人につき一人をあてがえば全員がカップルになれるはずである。だが実際はこうはならない。それはなぜか。
答えは「身の丈に合わない恋をする人がいるから」である。もしすべての人が自分の市場価値にあった人と恋愛をすれば片思いなど発生しないのだ。だが人は大体みんな、高嶺の花を狙う。そしてたいていの場合、玉砕する。当然だ。自分よりも価値の低い人と付き合いたい物好きなんかいるわけがない。つまり手っ取り早く言ってしまえば自分の市場価値(恋愛において言えばルックス、年収、地位や人気などがそれにあたる)を高めることができれば片思いはかなう。
しかしこれがなかなかに難しく、限界も目に見えている。少なくともこんなクソみたいな小説を第3話まで読んでいるような奴にできるとは思えない。だが安心してほしい。一つ、割と簡単かつ楽しく上げられる市場価値が存在する。それはいわゆる「トーク力」だ。ここでいうトーク力とは面白い話をする能力のことではない。恋愛においてトーク力とは相手の望む会話を提示する能力のことであり、基本でありながら極めるのが不可能な代物だ。
ではこれを楽しく身につける方法を伝授しよう。それは恋愛をすることだ。
たとえ話をしよう。今回はサッカーだ。試合当日に少年サッカーチームに加入した初心者が試合で活躍するのは可能だろうか。よっぽどの運動神経を持ち合わせていない限りは無理だろう。ましてやその初心者の少年が「ハットトリックを決めたい」とか言おうものなら一瞬でいじられキャラの地位を不動のものとするに違いない。そんでもって追い打ちで「妄想の中ではエースストライカーだったからきっとできる!」とでも言えば100点満点、チームの底辺の座は君のものだ!
恋愛でも同様のことが言える。ろくな女経験を持たないやつが格上の女を喰うにはよほどの市場価値を元から持っていないと不可能だ。そして恋愛のトーク力やテクニックも妄想しているだけでは絶対に手に入らない。実際にボールを蹴って初めて身につくものなのだ。
長くなったが最終的な俺からのアドバイスはこれだ。とにかく誰でもいいから女を落とせ。はじめは自分よりも市場価値の低いブスを使って恋愛の練習をしろ。やっていればそのうち会話術やテクニックが見えてくる。話はそこからだ。高校生以下ならいけそうなブスにとりあえずアプローチをかけてみろ。そいつすら落とせないようなら本命はまず無理だ。18歳以上なら出会い系を使うのが一番楽。飢えた女がゴロゴロいる。
そしてブスを落とせたら少しずつ狙う女のレベルを上げていく。学歴ロンダリングならぬ、彼女ロンダリングだ。いらなくなった女は「ほかに好きな人ができた」とでも言って捨てておけ。これを繰り返していけば、本命は必ず見えてくる。本気で彼女が欲しいのならすべてを利用して自分を磨け。
おっと、朝から熱く語ってしまった。おかげでGカップを起こしてしまった。
「うーん、おはよー。起きてたんだー。」
「ああ、そんなことより俺は赤ちゃんになって甘えたいからママをやってくれ。」
「えー、しょうがないなー。よしよし、いい子だねー。」
「ばぶー!ばぶー!ママー!おっぱい飲みたーい、おぎゃーー!」
「よしよし、ひろ君の大好きなおっぱいでちゅよー。」
「おぎゃー!ぶちゅぶちゅ。」
これを読んだ君たちが、俺のいる高みへと登ってこられることを切に願うよ。