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 視界に映る文字を目で追って、心の中でううん、と唸る。


  名前:サクリーナ・ジョイス

  性別:女性

  職業:エグランディーヌ侯爵家、セシリア専属侍女

  属性:水 属性固有スキル:清流B

  エクストラボックス:気配遮断、気配察知


 ……これはもしかして、転生ボーナス的なアレなのか。

 ゲームにおける攻略キャラクターの紹介画面が、ちょうどこんな感じだった気がする。

 名前、性別、職業と、魔力属性と、その属性固有のスキル。こちらは一つの属性につき1つまでで、能力値を上げると覚醒してより強い固有スキルを獲得出来る。自分が持っている属性魔法以外の能力の習得や入れ替えは不可能なスキル。

 サクリーナが習得している《清流》は、綺麗な水が出せるスキルである。下から二番目ぐらいのスキルだ。これをSまで強化して覚醒させると、もう一つ上のスキルに出来る。水属性は、下から三番目のスキルから攻撃系か回復系のスキルのどちらかを習得出来るのだが、こういった特性も、各属性により大きく異なってくるのだ。


 後は、個人の努力や資質で獲得出来るエクストラボックスのスキルが、8個まで習得可能。

 こちらは属性魔法以外でも習得出来て、能力の入れ替えも可能だった。ゲームでは。

 そう。ゲームでは。しかしここは、現実である。少なくとも、三日ほど魘されて私はそれを痛感した。

 限りなくゲームと同じ流れを踏襲した、もしもの現実世界。

 魔法ありきの現実世界で他人のスキル見れるってヤバくない……? いや普通にヤバいよ。情報戦負けなしじゃないか。チートかよ。やだ、怖い。


「えーっと……確かゲームだと△ボタン押してオプション開いて……主人公のスキル確認が出来るのはステータスの項も……おわっ!?」


 サクリーナが退室したのをしっかり確認してから、私は一人首を傾げていた。

 そのままブツブツ独り言を呟いていたのは、ただの記憶のすり合わせに過ぎない。

 過ぎない、の、だが……。


「……マジでかー……」


 目の前に、本当にステータス画面が開きました。

 半透明なアクリル板のような物が、目の前に浮いている。

 四方を金色の蔦のような模様で縁取りされたそれは、まさしくゲーム画面で見慣れたステータス画面そのままだった。

 なんだったら、しっかりスクロールバーまである。


  ◆名前:セシリア・メヌエット・エグランディーヌ(侯爵令嬢 次期アルカンシエル王国女王)

  

  ◆属性値/固有スキル


  ✧全属性:LvMax 浄化SS+


  ✧炎属性:Lv98  煉獄S【条件を満たした為、《大煉獄》へと覚醒可能。 覚醒しますか? ▼Yes ▽No】


  ✧鉄属性:Lv93  磁場生成S【条件を満たした為、《絶対重力磁場》へと覚醒可能。 覚醒しますか? ▼Yes ▽No】


  ✧雷属性:Lv87  瞬間移動S【条件を満たした為、《時空間転移》へと覚醒可能。 覚醒しますか? ▼Yes ▽No】

  

  ✧緑属性:Lv91  創生S【条件を満たした為、《創造創生》へと覚醒可能。 覚醒しますか? ▼Yes ▽No】


  ✧水属性:Lv88  生命の泉S【条件を満たした為、《生命の水回廊》へと覚醒可能。 覚醒しますか? ▼Yes ▽No】


  ✧夢属性:Lv97  過去視B+【条件を満たした為、未来視は過去視へと覚醒しました】


  ✧氷属性:LvMax 適正あり【スキル獲得条件を満たしていません】



  ◆エクストラボックス:全域結界、融合、延炎、分離


  ◆絶対継承スキル:預言者、女王の虹結界、スキルカード、調和


  ◆身体機能


  ✧体力:Lv89

  ✧攻撃力:Max

  ✧防御力:Lv83

  ✧俊敏性:Lv92

  ✧精神力:Lv56


 ……これは、あれだ。世界を7回程救った主人公(脳筋ゴリラ)のステータスだ。




タイトルを考えるのがすごく苦手です

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