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キャラクター紹介

挿絵(By みてみん)

■ローグス

 2020年代後半に『タツヤマ』によって結成される。『ならず者』の意。

 活動目的は「社会不適合者の保護と支援」だとされているが、実質ははみ出し者やならず者の集まる反社会的組織。

 広大な敷地内にある廃工場を拠点としており、その内部であれば法に抵触する行為も許可されている。

 ただ、一般人に迷惑をかけないことを最大にして唯一のモットーとしており、その点に対する制約、制裁は厳しい。

 地域に貢献すべくボランティアに参加したり民間行事に融資を行ったりと健全な活動内容も多いので、警察などからは黙認、あるいは無視されている。


九条院くじょういん 拓斗たくと

 本編の主人公。17歳。一見すると心優しく、争いを好まない優等生。

 しかし、刃物に対して異常なほどの執着心を持ち、ナイフで物を切ったり突き刺したりすることに快感を覚えるという嗜好の持ち主。

 無機物より有機物、さらに言えば生物を傷つける方が得られる快感が多く、それが転じて一種の殺人衝動となり、彼の心を苛んでいる。

 常識では許されないと分かっていながらも、ナイフによる戦闘術を独断で学んでおり、練度も高い。


 嗜好を理解してもらえる相手がほとんどおらず、友人や家族に対して疎外感を持っている。

 それを埋めるために『ローグス』へと加入。


▼タツヤマ(たつやま)

 年齢不詳のローグスのリーダー。驚異的な筋力と肉体の頑強さを備えており、その戦闘力と生命力は計り知れない。

 噂では鉄骨を軽々とへし折ったり、銃弾を筋肉で防いだりといった話がまことしやかに囁かれている。

 また、頭もよく切れ、有事の際は的確な指示でリーダーシップを発揮する。

 経歴には謎が多く、一説では2025年に渋谷で起きた大暴動事件の当事者だと言われているが、本人は黙して語らない。


 基本はダウナーでいつも眠そうに本を読んでいる。

 趣味は時代小説や古い映画の観賞。

 甘党でチョコレートパフェが好物。普段の口癖は「面倒臭いぜ」。


ゆみ 愛紗あいさ

 16歳。相手の感情を視覚的に読み取る能力を持つ。

 現在では対象の精神を綿密な映像として捉えられるほか、それに干渉できる可能性も芽生え始めている。

 能力ゆえに周囲の人々が持つ負の感情を極度に恐れ、学校はおろか家にいることすら耐えきれず、家出を決行。

 今は占いと称して能力を使い、日銭を稼いで過ごしている。


 本来は大人しく引っ込み思案な性格だが、能力が原因で迫害された経験からか、他人への警戒心が強い。

 また、本人は自覚していないが驚異的な毒舌で、能力も合わさり無意識に人の心を痛めつける発言をする。


 能力に関係なく、ほんとうの自分を見て欲しいという淡い願いを持っている。

 趣味は歌。歌っている最中は能力が遮断されるというのが主な理由。


北本きたもと はれ

 18歳。銃器に性的興奮を感じる。

 射撃はもちろんのこと、銃身を舐めたり安全装置を外した拳銃を自慰に使ったりと、ローグスの中でも特にイカレた嗜好を持つことで有名。

 狂気的とも言える性癖にも関わらず、普段は恐ろしく事務的で淡々とした言動をする。

 が、一度銃器を手にしてしまうと口調と性格がガラリと変わる。

 その時の彼女は銃殺行為も厭わないほか、死体がハチの巣になるまで連射し続けたりと、銃器に関する異常性には枚挙に暇がない。


 人間に興味がないわけではないらしく、銃にしか性的興奮を覚えない自分を変えたいと密かに思っている。

 また、自分と似た嗜好を持つ主人公にシンパシーを抱いている。


須藤すどう 真和まさかず

 13歳。中学二年生。『ローグス』のメンバーで、最年少。顔の一部に火傷の痕。

 瞬間記憶能力を持ち、膨大な知識を脳内に秘めている。

 自然が好きで虫や花を心から愛するが、それらから毒素を抽出して爆発物や毒物を作るという頂けない趣味を持つ。

 若さゆえに血気盛んで沸点が低く、すぐ周りと口論になってはタツヤマが制裁を下すというパターンがお約束となっている。


 また、意外にも料理が得意。最も、彼にとっては料理を作るのも爆弾を作るのも同じことらしい。

 将来はレストランを開きたいと思っている一方、一口で満腹になる流行りの簡易食品に対して憎悪を抱いている。


斎賀さいが あおい

 19歳。中卒のフリーターで、現在はコンビニでアルバイト中。『ローグス』のメンバー。中性的な顔立ちに痩身の体格。

 アニメや漫画、その他オタク文化をこよなく愛する繊細でナイーブな美少年。


 小さいころから車好きで、レーサー顔負けのドライビングテクニックを持つ。

 元来の才能のほか、小さい頃はレースゲームで、14歳を過ぎてからは無免許運転で腕を磨いてきた。

 チューニングもお手の物で、車だけでなく機械全般に詳しい。


 組織の中では平凡寄りの人間かつコミュニケーションが不得手なので、時折メンバーと話そうとするも上手くいかず、赤面している。

 ただ、そんな姿が母性を擽るらしく、容姿の端正さも相まって男女問わずメンバーから愛されている、マスコット的存在。

 タツヤマ曰く「あいつはちょいと化粧してスカートでも履かせれば、そこらのアイドルより確実に人気が出る」とのこと。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

▼スノウマン

 年齢不詳。『ローグス』のスポンサー。一人称は「私」。

 経歴、人物像が一切不明で、ローグスメンバーとのやり取りも通信越しに行う。

 その時は白い仮面に喪服姿、合成音声で話す。


 いかにも胡散臭く怪しいことこの上ないが、何故かタツヤマからは全面的な信用を置かれている。


■アルゴス

 2025年の『シブヤ戦争』の原因である謎の組織。『All-RUGOS=皺にまみれた者たち』の意。

 また、ギリシャ神話における『百眼の巨人』を表す。


 名前以外の詳細はほとんど不明だが、蓮の持つ読心、洗脳能力を強く欲しており、彼女を誘拐した。

 厳重すぎるほどのセキュリティを突破する技術、世間から情報をほぼ完全に秘匿する組織力などから、相当な力を有する集団だと推測される。


 暴動後、タツヤマは執念により彼らの現在の拠点が九州のどこかに存在するという情報を入手。

 彼らを探索、打倒する組織として『ローグス』を立ち上げた。


兵堂ひょうどう 文夫ふみお

 65歳、アルゴスの代表。一人称は「(わたくし)」。

 一見すると紳士的な老人だが本性は冷酷かつ非道で、人間の情を一切理解しない、いわゆるサイコパス。


 アルゴスの活動においては本部から指揮を行う。

 また、大型の機械鎧『アルカディアの牡牛』を所有し、自身も絶大な戦闘能力を持つ。


▼エプター(えぷたー)

 年齢不詳、アルゴスの私兵部隊のエース。見た目は10代後半の白人少年。一人称は「エプター」。

 愛紗と同等かそれ以上の読心能力を持つ。

 エプターはギリシャ語で『七番目』を意味する。


 元々は普通の人間だったが、アルゴスにより人体改造を施され能力を得る。

 その副作用で自己の感情をほとんど失っており、アルゴス幹部の命令にのみ従う生物兵器。

 愛紗にはできない精神破壊や洗脳も平然と行う。


▼ウィリアム・グランツ(うぃりあむ ぐらんつ)

 28歳、アルゴスの私兵部隊の隊長。一人称は「僕」。暗号名は「レピーダ(ギリシャ語で刃の意)」。

 人間の限界を超えた反射神経を有し、その特性を生かした近接戦闘術を磨きあげている。

 体毛が一切生えておらず、深紅のバイザーと戦闘服に無数の刃物を纏った姿は異様というほかない。


 一言で表すなら「拓斗の持つ可能性の権化」。

 金、地位、名誉などあらゆるものに興味を持たず、唯一人間の肉体に対して過剰に執着している。

 「人をどれだけ美しく斬殺、刺殺するか」を人生の命題としており、対象を殺害する際は必ずナイフを使う。

 特に心臓を一突きして即死させるのを好み、ナイフを刺した直後に心臓から伝わる最期の鼓動に強烈な快感を覚える。


 本編開始より半年ほど前に拓斗と出会って意気投合し、以降は彼に戦闘術や有事における心得を指南している。

 彼からの呼称は「ウィル」。自分については米国の軍人崩れだと紹介。


 拓斗の抱える衝動を見抜いており、自分の同類だと確信する。

 彼がローグスの一員として敵対してからも、自分と共に歩むよう説得を続け、拓斗の心を揺さぶる。


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