弟子になりました2
今、私たちは馬車へ王都へと向かっています!
精霊と契約するには、王様の許可が必要らしいです。
「あの、ノーラ様…私は弟子になってもよろしいんですか?」
『あぁ、リサは嫌だったかい?』
そんなことあるかい!!むしろこっちは嬉しいですよ、心の中で何回スキップしたことか!
「僕もノーラの弟子かよ…。」
『不満かな?』
「色々な魔法を応用する体術系の魔法を教えてくれるのは嬉しいけどさ、剣術とか誰が教えてくれんの?」
『剣術は私の専門ではないな。』
「体力ないよなあんた。」
『うっ…』
「ノーラ様…意外と体力ありませんもんね。でも…。」
一緒に数日過ごしてきてわかったこと。
それは料理も出来なく、洗濯掃除もできなく。
体力もなく引きこもり体質…必要な時しか外に出ない。
そう、まさしく。
「ダメ男だな」
「それでこそ魔導士ノーラですよ!!」
「は?リサ?」
何言ってんの?と言う目で見てくるリュークくんに私は気にしない。
『リサ…。』
うるっと涙ぐむノーラ様。
「おいノーラ、泣くとこじゃないそこ。」
「ノーラ様!」
『リサ!』
ぐぉぉぉっ!!ノーラ様がノり良くぎゅっとしてくれたぞ!いいに匂いがする!
「…おい二人とも恥ずかしいぞ。」
『すまん。』
「ついノリで。」
「…お前らのノリ怖い。」
「私いずれはノーラ様を嫁にもらうの。」
「逆だろ!?つか…はぁ!?展開早すぎだわ!!」
『あ、ほら2人とも。ノーカラ王国についた。』
「話聞け!ノーラ!」
『?何か話してたのか?』
「嘘だろ……。」
まぁ、師匠の嫁になるのもありっすね。
「私、師匠の嫁になろうかな。」
「…いや…そんなドヤ顔で言われても…。」
『?ほら2人とも降りないのか?』
「もう!話くらい聞けよノーラ!」
「はーい!降りまーす!」
「切り替えはやっ!!」
リサがいきなり怖いことを言い出して胃が痛くなる件について。
そして、話を聞かないノーラにも胃が痛くなる…助けてください。