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何だか怖い状況に……

お久しぶりです…めっちゃ新キャラ出てます。

「リサ、アリスたちはいいのか?」


「だーいじょーぶ!アリスちゃんの使用人さんたちもそばに居るし…ジェイヌちゃんもね…気絶してるしね…ほらね?」


「いや良くわかんないけど…ノーラ探しに行くんでしょ?」


「もちろん!」


探すのは言いけれど…ここどこ?城広すぎて迷子なんですよね


アリスちゃんに案内してもらえば良かったわ


にしても…ゲームの画面でガルシア王国の城の中見たことあるけどこうしてリサとして転生すると何だか不思議な気持ちになってしまう


(やっぱりあれだ…転生する前の自分の死に方が悪かったのかもしれない)


弟があれからどうなったのか家族もさぞお怒りだろう

うーん。考えたくもないけど弟のことは心配なんだよ


「リサ大丈夫?ぼーとしてるけど」


「うぉぉ!?だ、大丈夫だよ!元気有り余ってるよ!」


「叫ぶほどだから元気だね」


「うんうん!」


『ーーーー!』


『ーーー!』


驚きながらも少し歩くと近くから誰かの揉めてる声が聞こえてきた


「この臭い…ノーラだ…あとひとりは誰…?」


「もしかして……女の人?!」


「かもね…女性に囲まれて鼻の下伸ばしてたし」


「なんですと!?」


それはダメです!ノーラは今私たちと一緒にいるべきなのだから…今はダメなんですってば!


争う声がだんだん近くなってきて…そーとリュークくんと私はのぞき込む


『だか………ら……だって…!』


『そ……なの……なっ……かない!』


(わっ……綺麗な女の人…)


綺麗な銀髪にオッドアイの女性…髪もサラサラでまるで…天使だった


『というか君とはもう終わったじゃないか!』


『だから納得いかないっていってんの!いきなり連絡も寄越さなくなって音信不通とか有り得る?!自然消滅とか私は思ってもないし別れたとも思ってないから!』


『ちゃんと別れるって連絡したじゃないか!』


『してないわよ!いつ?何時?言ってみなさいよ!』


『去年の冬だよ!!昼に連絡したって言ってんだろ!』


『素が出てるわよあんた』


『お前の前では素でいてやるムカつく女め』


『黙れロリコン』


『お前が黙れストーカー』


『誰がストーカーですって?あんた殺されたいの?』


『お前が俺に勝てるとでも?』


『勝てるわよ。このガルシア王国の最強魔導士よ私。』


『そう言ってアリス様を危険な目に合わせたくせにか?』


『あ…れは緊急事態だったからよ!気配もなく魔物が襲ってくるとは思わないでしょ!』




うん。2人の争いが長い…というか前半聞きたくなかったよ!!付き合ってるんでしたね…うーわー…推しが…推しが…!


「ノーラ怖っ………」


あ、リュークくん怯えて涙目…だよね…あんな怖いノーラ様ははじめてみるよね!


『誰!?』


「ひぃ!?」


「リュークくん!?」


『リサ、リューク何故ここが…』


『子供……まさかあんたが引き取ったってうわさの…?』


「え、えっと…リサ・マルケスです!」


『…』


え、なになに…じーと見てくるけど怖いんですけども

そんなに冷たい目で見なくても…何か評価するように見てくるんですよ


『へぇ…ノーラの弟子か…このウルフは?超希少価値のある種族よ。ねぇこの子買いたいんだけど』


「ひぇっ…」


『エリィ…俺もそろそろ本気で怒るぞ。リュークは物でもなくペットでもない。』


『あら、そうなの』


『リューク、リサ…後ろにいなさい。』


「ん…」


「は、はい」


なんだろうこの2人の空気…すごく冷たい

本当に恋人同士だったの?


ゲームではこの「エリィ」って人は知らない


『まぁいいわ。私はあんたと別れたつもりもない。別れるとか認めない』


『俺は別れるとはっきり言った。もうお前とはなんの関係もない』


『じゃあ別れてあげるからそのウルフちょうだい?実験台に使うから』


「ひぃ!?」


リュークくんの耳が垂れ下がって…かなりの震え。分かる…私も震えてるから…私もリュークくんも怖くてノーラにぎゅっとしがみついてることしか出来ない



『断る……この子達は俺の子供だ。手を出したら許さない』


『こっわ…あんたそんな目出来たんだ。』


『……』


だ、誰かこの2人を止めてください…。


「ノーラ…ノーラ帰ろうって…僕無理…帰りたい」


『リューク…もう大丈夫だ。すぐ帰ろう…』


『あら…残念。欲しかったのにその子』


リュークに1歩近づいてくるリリィさん…ビクッと肩を揺らしぎゅっとノーラ様にしがみつく


「リリィやめろ!」


『!!王子なぜ…』


王子…?王子!?てことはアリスちゃんの…お兄さん!?思わぬ助け舟!というかあれ?王子いないのでは?あれれ?


「客人を虐めるな…ノーラ殿は今回大事な客人だ。そしてその子供たちも。」


『これは私とノーラの問題なのですが?』


「もう2人は別れてるのでは?」


『王子、去年の冬からとっくに終わったことです。』


「ノーラ殿がこう言ってるんだ。リリィしつこくまとわりつくのはやめるんだ」


『…分かりました。』


「君の罰は父上が決めるよ。このことは君の上司にも報告するつもりだ」


『はい…』


リリィという女性は王子様の守護騎士たちに連れられていきました。


「ノーラ殿、お久しぶりですね。お元気ですか?」


『会えて光栄です。ルクス第一王子様』


「また猫かぶってるね?」


『私と貴方とでは身分が違いすぎます』


「さっきみたいな口調になればいいのに」


『どこから見てました?』


「最初から♪」


(うっひょー……キラキラスーパーミラクル王子様や)


「ノーラ…もうあの人いない?」


『ん?あぁもう大丈夫だ。』


「隠し子?」


『違います。正真正銘私の子です』


「ちげぇし。誰がノーラの子供になったんだよ」


ムッとしながらもいつものリュークくんに戻ってきました


「お兄様ー!」


「アリス!」


「アリス様お待ちください〜!って…ルクス王子!?いつお戻られになったのです!?」


「さっきかな?父上達もアリスの心配をして急いで帰ってきたんだ」


「さ、左様でしたか」


『というか…ルクス王子と…第二王子も出かけてるとは知りませんでした』


「ごめんなさい…お兄様わたしがつたえわすれてしまいました…」


「アリスは悪くないよ。悪いのはノーラ殿だ」


『え?』


(ノーラ…結構いじられてる…というかなんで抱っこされてるの僕)


(私もいつの間にか抱っこされてたよ)


というより……ルクス王子も攻略対象です。


なんだろう…対象に出会うの早過ぎないかな?ルクス王子って…かなりのシスコンだったよね…第二王子もたしか…


「リサちゃん!お母様がリサちゃんもお茶会へ招待したいそうです!一緒にまいりましょう?」


「行きます行きます!!」


やった!アリスちゃんとそのお母様とお茶会!


「あ…ノーラ……帰れない…」


『多分…』


「残念。今日はここでお泊まりだね。ノーラ殿?ね?」


『はい…ルクス王子。』


「リュークくんもどうかな?強くなりたいのなら稽古場へ」


「行く!!」


「元気だね」


『ルクス王子リュークをお願いします。私は陛下の所へ向かわなければならないので』


「任せてくれ。こう見えても面倒を見るのは慣れてる」


「ルクス王子って……なんかいい匂いする」


「はははっ…それはきっと母上の好きな花の匂いだね」



(なんか……花の匂いじゃなくて…甘い)


「おや…獣に変化したか」



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