とある日 番外編1
番外編です!
本編ずっと悩んでて更新できませんでした…しかし明日からは本編再開です!
これはノーラ様の弟子になって少し経ってからのお話です。
『あぁ…仕事やめたい。』
「またそれかよ。さっさと行けって。」
この会話、今日で何回目でしょう?
ずっとこの2人のやり取りを見ていた私は…最近仲良くなった猫さん達と遊びに行きました。
そこからどうなったかは知りません…。
「お前がノロノロしてるから…リサに置いてかれた。」
『ざまぁ』
「何、笑いこらえてんだ!!」
ムカつく。めっちゃどす黒い笑顔で言われると尚更むかつく。
『俺もう仕事休む。』
さっきからこれだ…子供っぽいわがままばっかなこと言ってていつもだったら職場についてる時間だ。
「大遅刻だな。」
『サボってやる!』
「あんたは子供か!?」
『お兄さんの心はいつでも少年さ。』
「……。」
この人は何を言ってるんだろうか。いきなりテーブルに足を乗っけて、そんなドヤ顔で言われても反応に困るだけだって。
『ということで今から子供に戻ってやる。』
「は?」
『めっちゃわがまま言ってやる。』
「お、おいー?」
『仕事休む。無理。働きたくない。』
(リサが見たら、きっと大変なことになりそう)
その前に、止めなければいけない。
このダメな大人を。
「僕はどっちかと言うと仕事休むのはいいけどさ、あんたが休むと困る人がいるんじゃないの?」
『居ないね。』
「即答かよっ!」
『むしろ俺に頼ってくる人ばかりさ。俺の周りを囲うのをやめて欲しいわ。』
「おい口調。」
女っぽくなってんぞとは言わなかったけども…相当お疲れの様子。
『故郷に帰りたい。』
「ここ、あなたの故郷。」
『家に帰りたい。』
「ここがあなたの家です。」
『ツッコミが上手い。』
「あんたわざと?さっきからわざとか!?」
『んなわけ。』
「だから口調っ!」
『疲れてるんだ。休ませて欲しいんだよっ!!』
大魔導士ノーラは…そこまで追い詰められていたのか…。自分の口調とキャラがおかしくなるほどに。
『よし。決めた…酒飲む。』
「目の前子供。そしてあんた…なんか顔真っ青。」
『あぁ…朝からアタマズキズキ。』
「…風邪だね。」
カタカナになるほどに無理してたか…。
「しかも熱もあるね。」
『わお』
「はい、休む口実できた。」
『わーい』
って、棒読みかい!!
「なんか僕も具合悪くなりそう。」
そして、満足になって帰ってきた私は何故かソファーで2人仲良く寝ているのを見てキュンと来ました。
以上!
ちょくちょく番外編も入れていきたい…




